リード・トラビス

1995年 11月25日生まれ、アメリカ合衆国ミネソタ州ミネアポリス出身のプロバスケットボール選手、リード・トラビス。身長203cm、体重111kgの恵まれた体格を持ち、パワーフォワードとセンターのポジションをこなすインサイドプレイヤーです。現在は日本のプロバスケットボールリーグ、B.LEAGUEに所属するサンロッカーズ渋谷の一員として活動しています。

プロフィールとキャリア

トラビス選手のバスケットボールへの道のりは、アメリカの大学バスケットボール界、NCAAから始まりました。彼はまず、スタンフォード大学でプレーし、その後ケンタッキー大学へと転校。カレッジバスケットボールにおけるトップレベルの環境でスキルを磨きました。大学での実績を引っ提げ、2019年のNBAドラフトに臨みましたが、残念ながら指名を受けることは叶いませんでした。しかし、プロ選手となることを諦めなかったトラビス選手は、フリーエージェントとしてアトランタ・ホークスの一員としてNBAサマーリーグに参加。自身の能力を示す機会を得ました。

北米でのNBA入りは実現しなかったものの、トラビス選手は活躍の場を海外に求めます。2019年7月22日、彼はドイツのプロバスケットボールリーグ、バスケットボール・ブンデスリーガに所属するメディ・バイロイトと契約し、プロキャリアをスタートさせました。ヨーロッパでの経験は、彼のプレースタイルに幅をもたらしたと考えられます。

B.LEAGUEでの歩み

ドイツでのシーズンを終えた後、リード・トラビス選手は活躍の場を日本のB.LEAGUEに移すことになります。2020年6月29日、島根スサノオマジックへの移籍が発表されました。島根では複数シーズンにわたり、インサイドの核としてチームを支えました。恵まれたフィジカルと得点能力、リバウンドへの強い意識で存在感を示し、B.LEAGUEにおける自身の評価を確立しました。島根スサノオマジックでの期間は、彼にとってB.LEAGUEでのキャリアを築く上で非常に重要な時間となりました。

島根での安定した活躍を経て、トラビス選手は再び自身の可能性を追求する大きな一歩を踏み出します。2023年、再び北米の舞台、特にNBAへの挑戦を試みます。同年10月17日には、NBAのインディアナ・ペイサーズとの契約合意が報じられましたが、この契約は驚くほど短期間で終了。発表からわずか一日で契約が解除されるという異例の出来事となりました。NBAでのプレー機会は得られませんでしたが、彼は北米でのプレーを模索し続け、同年10月28日にはペイサーズの提携チームであるGリーグ所属のインディアナ・マッドアンツに加入しました。しかし、Gリーグでの契約も長期には至らず、2024年2月19日には契約が解消されることとなりました。短期間で所属チームが変わるという、プロスポーツの厳しさを経験しました。

再びフリーとなったトラビス選手は、馴染みのある日本のB.LEAGUEへの復帰を選択します。2024年3月19日、彼はレバンガ北海道への加入が発表されました。シーズン終盤のチームに新たな戦力として加わりましたが、レバンガ北海道での期間は短く、同年5月9日には契約満了に伴いチームを退団することが発表されました。

サンロッカーズ渋谷での新たな章

レバンガ北海道を離れた後、リード・トラビス選手の次の所属先が待望されていましたが、2024年6月13日、サンロッカーズ渋谷がトラビス選手との契約締結を発表しました。サンロッカーズ渋谷は、彼にとってB.LEAGUEで3チーム目の所属となります。これまでの多様な経験、特にB.LEAGUEでの実績は、サンロッカーズ渋谷にとって大きなプラスとなるでしょう。インサイドにおける安定感と力強さで、チームに貢献することが期待されています。

大学、ドイツ、そして日本のB.LEAGUE、さらにはNBAやGリーグへの挑戦といった国際色豊かで波瀾万丈とも言えるキャリアを歩んできたリード・トラビス選手。特にB.LEAGUEにおいては、島根、北海道、そしてサンロッカーズ渋谷と、様々なチームで異なる役割を経験しながら、選手として成長を続けています。サンロッカーズ渋谷での新たなシーズンが、彼のキャリアにどのような影響をもたらすのか、今後の活躍に注目が集まります。

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