リーヴォ (トレント県)

リーヴォ（イタリア語: Livo）は、イタリア共和国トレンティーノ＝アルト・アディジェ州トレント自治県に位置する、人口約800人の基礎自治体（コムーネ）です。北イタリアの美しい山岳地帯に抱かれ、豊かな自然と歴史的な魅力が調和した村として知られています。

地理

リーヴォは、トレント自治県の北西部に位置し、ヴァル・ディ・ノンと呼ばれる渓谷にあります。ヴァル・ディ・ノンの中心地であるクレスからは北北西へ4km、ボルツァーノからは西南西へ28km、県都トレントからは北北西へ37km、ソンドリオからは東北東へ92kmの距離に位置しています。この地理的な特性から、リーヴォは周辺地域との交流拠点としての役割も担ってきました。

周囲を山々に囲まれたリーヴォは、四季折々の美しい景観を楽しむことができます。特に秋には、山々が紅葉に染まり、息をのむような絶景が広がります。また、夏にはハイキングやマウンテンバイクなどのアクティビティを楽しむことができ、多くの観光客が訪れます。

隣接するコムーネとしては、ブレージモ、チス、クレス、ノヴェッラ、ルーモが挙げられます。これらのコムーネとは、歴史的、文化的な繋がりが深く、互いに協力しながら地域の発展を目指しています。

行政

リーヴォは、Preghena, Varollo, Scannaといった分離集落（フラツィオーネ）を抱えています。これらの集落は、それぞれ独自の文化や歴史を持ち、リーヴォ全体の多様性を豊かにしています。

また、リーヴォは、トレント自治県が設置した広域行政組織 Comunità di valle 「ヴァル・ディ・ノン」 (it:Comunità della Val di Non)に属しています。この組織は、地域の発展や住民サービスの向上を目的としており、リーヴォを含む周辺のコムーネが連携して様々な事業に取り組んでいます。事務所はクレスに置かれています。

住民

リーヴォの住民は、古くからの伝統を守りながら、現代的な生活を送っています。村の人々は互いに助け合い、地域社会を大切にする気持ちが強く、温かい雰囲気が漂っています。

言語に関しては、2011年10月9日に行われた国勢調査によれば、住民888人中234人（26.4%）がラディン語話者でした。ラディン語は、この地域に古くから伝わる言語であり、リーヴォの文化的なアイデンティティを形成する重要な要素となっています。

リーヴォは、豊かな自然、歴史、文化、そして温かい人々が織りなす魅力的な村です。訪れる人々を温かく迎え、忘れられない思い出を届けてくれるでしょう。

もう一度検索