リー・ペイス

リー・ペイスは、アメリカ合衆国オクラホマ州出身の俳優です。196cmの長身と端正な顔立ち、印象的な太い眉毛が特徴的です。幼少期は父親の仕事の関係でサウジアラビアで過ごしました。

彼のキャリアは、名門ジュリアード音楽院の演劇部門卒業後に舞台俳優としてスタートしました。2003年、サンダンス映画祭出品作である『Soldier's Girl』でトランスセクシャルの男性を演じ、高い評価を受けました。この作品でインディペンデント・スピリット賞、ゴールデングローブ賞にノミネートされ、ゴッサム賞のブレイクスルー俳優賞を受賞するなど、早くから才能を認められました。

舞台では、2004年のオフ・ブロードウェイ作品『Small Tragedy』でルシール・ローテル賞の主演男優賞候補にもなりました。同時期にはテレビシリーズ『Wonderfalls』にレギュラー出演しましたが、短命に終わっています。その後、ジェームズ・アイヴォリー監督の『上海の伯爵夫人』に脇役で出演し、映画界に進出しました。

2006年は実話を基にした2作品に出演しました。トルーマン・カポーティの『冷血』執筆過程を描いた『Infamous』では殺人犯を、ロバート・デ・ニーロ監督の『グッド・シェパード』では主人公の上司を演じました。同年、ターセム監督の『落下の王国』で映画初主演を務め、その演技力が広く知られるようになりました。

彼のキャリアにおける転機となったのは、2007年から放送開始されたABCのテレビシリーズ『プッシング・デイジー 恋するパイメーカー』です。「死んだ物に触れると蘇らせることができる」という特殊能力を持つ主人公ネッド役で主演を務め、高い視聴率と批評家の絶賛を得ました。この作品で、ゴールデングローブ賞とエミー賞のコメディ・シリーズ部門主演男優賞にノミネートされ、高い評価を獲得しました。

その後も彼は、映画『ペティグルーさんの運命の1日』などに出演し、テレビドラマ『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』にもゲスト出演するなど、映画とテレビドラマの両分野で活躍を続けています。韓国映画のリメイク作品『シャッフル2 エクスチェンジ』では、サラ・ミシェル・ゲラーと共演しています。

2011年には、ブロードウェイでラリー・クレイマー作『ノーマル・ハート』に出演し、舞台俳優としても高い評価を得ています。

リー・ペイスは、その端正な容姿と確かな演技力で、ハリウッドで確固たる地位を築き、今後も更なる活躍が期待される俳優の一人です。彼の今後の作品にも注目が集まります。

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