ルアタンギ侍バツベイ

ルアタンギ侍バツベイ（本名：ルアタンギ・バツベイ）は、1977年12月8日にトンガ王国で生まれ、ラグビー選手として活躍しました。身長190cm、体重120kgの恵まれた体格を活かし、主にロック（LO）やナンバーエイト（No8）のポジションでプレーしました。弟のバツベイ・シオネもラグビー選手で、クボタスピアーズに所属しています。

日本でのキャリア

トンガ高校卒業後、日本の大東文化大学に留学。2002年に卒業後、東芝府中ラグビー部（現在の東芝ブレイブルーパス）に加入しました。大学在学中の2001年には、日本代表として韓国戦でデビューを飾り、2004年まで代表として活躍しました。2006年にはワールドカップ予選に出場し、日本代表としてのキャップ数を20に伸ばしました。翌2007年には、ラグビーワールドカップのメンバーにも選出され、世界の舞台でプレーしました。

東芝ブレイブルーパスでの活躍

2004年から2005年のトップリーグでは、11試合で18トライを記録し、シーズンMVP、最多トライゲッター、ベスト15の3部門を独占しました。2006-2007シーズンのトップリーグ決勝戦では、チームが劣勢に立たされる中、試合終了間際に立て続けにトライを決め、逆転優勝の立役者となりました。この活躍により、ルアタンギ侍バツベイは、東芝ブレイブルーパスの象徴的な選手となりました。

その後のキャリア

2007-2008シーズンからは、長年プレーした東芝を離れ、近鉄ライナーズに移籍しました。しかし、2008-2009シーズンは試験的実施ルールELVの影響や、慢性的な膝の怪我の影響もあり、出場機会が減少し、わずか3試合の出場にとどまりました。シーズン終了後、近鉄ライナーズを退部。1年間の無所属期間を経て、2010-2011シーズンには豊田自動織機シャトルズに加入し、1シーズンプレーしました。

人物像

2006年8月には日本国籍を取得しました。自身が日本に憧れるきっかけとなった映画『ラスト サムライ』に感銘を受け、「侍」という文字を自らの名前に冠するようになりました。日本では「ルアタンギ侍バツベイ」と名乗り、その勇ましい名前とプレーは多くのファンを魅了しました。本名では「ルアタンギ」が名、「バツベイ」が姓ですが、日本での戸籍名では姓が「ルアタンギ」、名が「侍バツベイ」となっています。しかし、メンバー表などでは「侍バツベイ」と表記されることが多く、広く知られています。

関連事項

ルアタンギ侍バツベイは、大東文化大学ラグビー部、東芝ブレイブルーパス、近鉄ライナーズ、豊田自動織機シャトルズといったチームに所属し、日本のラグビー界に大きな足跡を残しました。彼の勇猛果敢なプレーと、日本文化への愛情は、多くの人々に感銘を与え続けています。

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