ルイ・ド・ギランゴー

ルイ・ド・ギランゴー（Louis de Guiringaud、1911年10月12日 - 1982年4月15日）は、フランスの著名な政治家であり、外交官です。彼は、そのキャリアの中で数々の重要な役職を歴任し、フランスの国際的な地位の向上に大きく貢献しました。

ギランゴーは1911年10月12日にリモージュで生まれました。彼の外交官としてのキャリアは、1961年にガーナ大使に任命されたことから本格的に始まりました。ガーナでの任務を終えた後、1966年から1972年まで駐日フランス大使として日本に赴任しました。日本においては、日仏関係の強化に尽力し、両国間の文化交流や経済協力の促進に貢献しました。彼の日本での活動は、両国間の相互理解を深める上で重要な役割を果たしました。

1972年、ギランゴーはフランス国連代表に任命され、ニューヨークの国際連合本部でフランスの代表として活動しました。彼は、国際連合安全保障理事会の議長も務め、国際社会の平和と安全の維持に貢献しました。国連代表としての彼の活動は、フランスの外交政策を国際舞台で推進する上で重要な役割を果たしました。

1976年8月、ギランゴーはフランスの外務大臣に任命され、1978年11月までその職を務めました。外務大臣として、彼はフランスの外交政策を主導し、ヨーロッパ共同体（EC、現EU）との関係強化、アフリカ諸国との協力推進、中東和平問題への関与など、多岐にわたる課題に取り組みました。彼の外務大臣としての在任期間は、フランスの外交政策において重要な時期であり、彼のリーダーシップはフランスの国際的な地位を維持・向上させる上で不可欠でした。

私生活においては、1976年頃に翻訳家の村上香住子と恋愛関係にありました。このことは村上の著書『恋愛、万歳』にも記されています。しかし、1982年4月15日、ギランゴーはパリの自宅で自ら命を絶ちました。彼の死は、フランス社会に大きな衝撃を与えました。

ルイ・ド・ギランゴーは、その卓越した外交手腕と政治的洞察力により、フランスの外交史に名を残す人物です。彼の業績は、今日においてもフランスの外交政策に影響を与え続けています。

関連情報

駐日フランス大使の一覧
外部リンク

もう一度検索