ルイ1世 (モナコ公)

ルイ1世 (モナコ公)

ルイ1世（1642年7月25日 - 1701年1月3日）は、17世紀のモナコ公であり、軍人、外交官としても活躍した人物です。

生涯

ルイ1世は、モナコ公オノレ2世の継嗣であったエルキュール・グリマルディと、その妻マリーア・アウレーリア・スピノラの長男として1642年に誕生しました。1651年に父が亡くなった後、1660年にはアントワーヌ3世・ド・グラモン公爵の娘、カトリーヌ・シャルロット・ド・グラモンと結婚し、2男3女をもうけます。

1662年、祖父の死を受けてモナコ公位を継承しました。その後、フランス軍に仕え、ボーフォール公の指揮下で第二次英蘭戦争に参加。四日間の海戦での戦功により、その名を知られるようになります。1668年には、ヴァランティノワ公及びフランス同輩公の地位を高等法院によって正式に認められ、ルイ14世への臣従を誓いました。

1699年にはフランス聖座大使に任命され、ローマへ赴任。同年12月には、ヤクプ・ルドヴィク・ソビェスキとアレクサンデル・ベネディクト・ソビェスキ兄弟への聖霊勲章授与という重要な役割を担いました。しかし、ローマでの任期中に死去し、遺体はモナコへと運ばれ埋葬されました。

子女

ルイ1世は、以下の5人の子をもうけました。

アントワーヌ1世（1661年 - 1731年） - モナコ公
ジャンヌ・マリー・デヴォト（1662年 - 1741年） - 聖母訪問会修道女
テレーズ・マリー・アメリー（1663年 - 1675年） - ド・ボー姫
アンヌ・イポリット（1667年 - 1700年） - ユゼス公爵ジャン＝シャルル・ド・クルソルと結婚
* フランソワ・オノレ（1669年 - 1748年） - ブザンソン大司教

ルイ1世は、モナコ公としてだけでなく、軍人、外交官としてもその才能を発揮し、激動の時代を生きた人物として、歴史に名を残しています。

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