ルガール・バーンシュタイン

ルガール・バーンシュタイン：闇市場を牛耳る帝王

ルガール・バーンシュタインは、SNKの格闘ゲーム『ザ・キング・オブ・ファイターズ』（以下『KOF』）シリーズに登場する、シリーズ屈指の強敵にして人気キャラクターです。武器や麻薬の闇市場を支配する武器商人として知られ、世界中の紛争に暗躍する謎の組織“R”の黒幕でもあります。

KOFシリーズにおけるルガール

『KOF'94』と『KOF'95』では、キング・オブ・ファイターズ格闘大会の主催者として、暗躍しながら最強の格闘家を待ち構えていました。巨大な航空母艦「ブラックノア」や秘密基地を所有し、マチュアとバイス（後にオロチ八傑集であることが判明）を秘書として従えていました。

『KOF'98』以降は、ヒメーネとアヤという2人の秘書を従えますが、彼女たちに関する設定は詳しく語られていません。開発スタッフのコメントによれば、ルガールには『KOF'94』時点で4人の秘書がいたとのことです。

多くの作品では、オロチの力を得た姿である「オメガ・ルガール」として登場します。オメガ・ルガールは、サイボーグ手術を受けたことで右腕に義手を持つなど、外見にも変化が見られます。

『KOF2000』では、隠しキャラクターであるクーラ・ダイアモンドの隠しストライカーとして登場。また、『CAPCOM VS. SNK』（以下『CvS』）シリーズにも参戦しており、ここでは黒豹のペット、ロデムを連れて登場します。ロデムは『CvS』シリーズではナコルルにも懐いており、ユリ・サカザキからは「クロちゃん」と呼ばれています。

ルガールのキャラクター性

ルガールは、197cmの長身と鍛え上げられた肉体を持ち、紳士的な外見とは裏腹に冷酷非情な性格です。己の強さに絶対的な自信を持ち、より強い力を求める野心家であり、悪辣な行為を厭いません。

ハイデルン率いる傭兵部隊50人を一人で壊滅させ、ハイデルンの妻子を殺害した過去を持ちます。また、自身も右目を失っており、赤い光を放つ義眼を嵌めています。『KOF'96』で、ゲーニッツとの戦闘で右目を失ったことが明らかになります。

対戦相手を銅像にしたり、女性格闘家を剥製にしようと企むなど、残忍な一面も持ち合わせています。しかし、『KOF'94』ではハイデルンに対して謝罪の言葉を述べているなど、複雑な人間性を垣間見せる場面もあります。

彼はあらゆる格闘技をマスターしており、『CvS』シリーズでは春日野さくらから「歩く格闘技事典」と呼ばれています。また、ベガのサイコパワーや豪鬼の殺意の波動を手に入れようとしていますが、中途半端な習得に留まっていると評されています。

オメガ・ルガールとゴッド・ルガール

オロチの力を得たオメガ・ルガールは、『KOF'95』で初登場。銀色の髪と黒いΩの模様が特徴です。その後『KOF'98』、『KOF'98UM』、『KOF2002』、『KOF2002UM』、『KOF XV』にも登場し、シリーズを通して最終ボスとして君臨します。

『CvS2』では、豪鬼との死闘を経て「ゴッド・ルガール」となります。殺意の波動を取り込んだことで、容姿も変化し、凶暴性を増した姿になります。

正史におけるルガールの物語

『KOF'94』で初登場したルガールは、大会優勝者と戦い敗北、ブラックノアごと自爆しますが、奇跡的に生き残ります。『KOF'95』では、サイボーグ手術で復活し、草薙柴舟を洗脳して再戦を挑みますが、再び敗北し、オロチの力に耐え切れず消滅します。

その後、『KOF'98』以降の作品では、ドリームマッチ形式で復活を果たしますが、いずれも最終ボスとして登場し、敗北ののち自爆によって消滅します。『KOF XV』では、バースの影響で再び復活を遂げました。

ゲームにおけるルガールの特徴

ルガールは、どの作品でも高い攻撃力と防御力を誇る、非常に強力なボスキャラクターとして描かれています。『KOF'94』では、上着を着た状態と脱いだ状態の2形態を持ち、それぞれ異なる攻撃パターンと性能を持っていました。

必殺技には、「烈風拳」、「カイザーウェイブ」、「ジェノサイドカッター」、「ゴッドプレス」、「ダークバリヤー」などがあり、いずれも高い威力と独特の性能を誇ります。オメガ・ルガールは、さらに強力な必殺技と超必殺技を駆使します。

技の解説

ルガールは、多彩な必殺技と超必殺技を駆使します。

通常技: スコーピオンデスロック、スコーピオンブロウなど

特殊技: ダブルトマホーク

必殺技: 烈風拳、カイザーウェイブ、ジェノサイドカッター、ゴッドプレス、ダークバリヤー、ダークスマッシュ、グラビティスマッシュ、ダークジェノサイド、バニシングラッシュ、ビース・ディストラクション、バイオレントレイ

超必殺技: ギガンテックプレッシャー、デッドエンドスクリーマー、ジェノサイド・ヘブン、ルガールエクスキュージョン、デストラクション・オメガ、カイザーフェニックス、デスペレイトレイ、ドレッドフェイタルウェーブ、デッドマウントプレス、ラストジャッジメント、G・エンド

他のメディアでのルガール

ルガールは、ドラマCDや小説、漫画、実写映画など、ゲーム以外のメディアにも登場しています。それぞれの作品で、ゲームとは異なる解釈や描写がなされています。

関連人物

ルガールは、草薙京、草薙柴舟、ハイデルン、ギース・ハワード、ヴォルフガング・クラウザー、オロチ、ゲーニッツ、マチュア、バイス、アーデルハイド・バーンシュタイン、ローズ・バーンシュタインなど、多くのキャラクターと複雑な関係を築いています。

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