ルックルックこんにちは

『ルックルックこんにちは』の歴史

『ルックルックこんにちは』は、日本テレビ系列で22年間放送された著名なワイドショーです。番組は、1979年4月2日にその幕を開け、2001年3月30日まで続きました。正式な名称は『ワイドショー・ルックルックこんにちは』ですが、愛称として『ルック』が使用されることが多く、特に後期には『ルックLOOK』という名称がよく知られています。

番組のスタートと進化

番組が始まる前、朝の時間帯に放送されていた日本テレビ系列のワイドショーは、1969年にスタートした『奥さまハプニングサロン』を皮切りに、数多くの番組が放送される中で変遷を重ねてきました。1979年に入ると、日本テレビは新しい情報番組『ズームイン!!朝!』を導入し、子供向け番組の時間帯を変更しました。この改編の一環として、沢田亜矢子が司会に起用され、女性視点での番組制作が進められました。

このようにして誕生した『ルックルックこんにちは』は、特に曜日ごとに特色あるコーナーを設けることで知られています。初期には、竹村健一による時事解説の「竹村健一の世相講談」や、エアロビクスを披露する「アロービックダンシング」が放送され、視聴者を楽しませました。さらに、名物コーナーとして水曜日の「ドキュメント・女ののど自慢」や木曜日の「突撃・隣の晩ごはん」が多くのファンを獲得しました。

司会者の交代と番組内容の変化

1984年には沢田が降板し、岸部四郎が後任となりました。岸部はさらなる人気を集め、1990年代に入り番組の内容はエンタメニュースや社会問題にシフトしていきました。このころ、名物コーナーの変更やニュースコーナーの新設が行われ、より幅広い話題を取り扱うようになりました。特に視聴率が高く、国民的な人気を誇る番組となっていったのです。

しかし、1998年には岸部が自己破産を申し立て、司会者の適格性に問題があると判断され、番組を降板せざるを得なくなりました。この事態は大きな波紋を呼び、後任に松永二三男が選ばれました。

最終回と番組の影響

『ルックルックこんにちは』は、最終的に2001年の最後の日まで放送され、22年の歴史に幕を閉じました。最終回には、これまでの司会者たちがゲスト出演し、感動的な締めくくりを迎えました。この番組は当時の日本テレビ系列の日常の情報番組の象徴とも言える存在でしたが、視聴率がフジテレビ『とくダネ!』に譲る形で幕を下ろすこととなりました。

ネットワークと放送時間

放送開始後、本番組は全国の各ネット局で放送されました。大きな時代の波の中で、テレビ局が変化し、新しい局が開局されたことに伴い、本番組のネットワークも拡大していきました。また、放送時間も変遷を経て、毎朝8:30からの放送となり、全国各地での同時ネットが実現されました。

番組の影響とlegacy

『ルックルックこんにちは』は、視聴者にとって親しみ深く、情報を提供するだけでなく、エンターテインメントの要素を兼ね備えた番組でした。そのスタイルや構成は、現在の日本のワイドショーに多大な影響を与えたと言えるでしょう。今でもこの番組の記憶は多くの人々の心に残っており、テレビ界の歴史において重要な位置を占めています。

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