ルパン三世 (パチスロ)

パチスロ ルパン三世：2000年を彩った人気機種

2000年、平和株式会社より発売されたパチスロ『ルパン三世』は、その高い人気と革新的なゲーム性から、多くのプレイヤーを魅了した名機です。本機の魅力は、ルパン三世の世界観を余すことなく表現した点にあります。ボーナス絵柄にはルパンと不二子が採用され、リプレイ、プラム、ベルといった役にも、それぞれ手錠、弾丸、斬鉄剣といった、ルパン三世の世界観を思わせる象徴的なデザインが用いられています。

ボーナスとゲーム性

ビッグボーナスは7絵柄、またはルパン絵柄が3つ揃うことで成立します。レギュラーボーナスは「不二子・不二子・ルパン」の組み合わせで成立します。特筆すべきは、ビッグボーナスの成立ラインによって、後述するリプレイ外しの難易度が変化する点です。ダブルラインで7絵柄を揃える（払い出し15枚）と、リプレイ外しの難易度が下がり、シングルライン、もしくはルパン絵柄で揃える（払い出し8枚）と難易度が上がります。1枚がけで7を揃えた場合もシングルライン扱いとなります。

独特の演出とリーチ目

本機は、4種類の予告音による演出が大きな特徴です。予告音の種類によって期待できる役が異なり、外れた場合は台右上のルパン役モノが作動します。盤面がブルーにフラッシュすればボーナス確定となりますが、フラッシュしなくてもボーナスの可能性は残されています。また、予告演出との組み合わせによっては、1リールでボーナスが確定するパターンも存在しました。

予告音の種類は以下の通りです。

サイレン：リプレイ、ハズレ、またはボーナス
拳銃：プラム、ハズレ、またはボーナス
斬鉄剣：ベル、またはボーナス（ベルを狙って外れた場合はボーナス確定。ベル成立時は必ず予告音を伴うため、予告音がない場合のベルハズレ目はボーナス確定となります）
スペシャル予告音：ハズレ、またはボーナス

これらの予告音は、ボーナス成立後は発生率が上昇するという特徴がありました。

難易度の異なるリプレイ外し

本機の大きな特徴の一つに、リプレイ外しのシステムがあります。前述の通り、ビッグボーナスの成立ラインによって、リプレイ外しの難易度が変化します。

ダブルラインで7を揃えた場合は、リプレイ成立時に逆押しすることで上段受けとなり、チェリー付きルパン絵柄を目押しすればリプレイを外せます。一方、シングルラインで揃えた場合は、リプレイ成立時に逆押しすることで下段受けとなり、リプレイを外すにはビタ押しが必要となります。攻略雑誌の解析によって、リプレイ成立時の前ゲームに枠下にルパン絵柄が止まっていた場合は、逆押し後に空回しすることでリプレイを外せることが判明しました。

攻略雑誌では、ビッグボーナスを揃える際は、リプレイ外しの難易度やボーナス中の効果も考慮し、3枚がけで行うことが推奨されていました。

その他の要素

台右上のルパン役モノは、ボーナスの告知だけでなく、ビッグボーナス時の獲得枚数を表示する役割も担っていました。例えば、獲得枚数が370枚の場合、役モノは7歩進みます。

リーチ目、演出、リプレイ外しなど、様々な要素において高い評価を得た『ルパン三世』は、パチスロ必勝ガイドのパチスロジャーナル2000において、ライター投票部門で1位を獲得しました。その高い人気と完成度の高さは、多くのプレイヤーの記憶に刻まれています。

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