ルンギ国際空港

ルンギ国際空港について

ルンギ国際空港（Lungi International Airport）は、シエラレオネ共和国の首都フリータウンからシエラレオネ川を渡ったルンギに位置する重要な国際空港です。別名フリータウン国際空港とも呼ばれ、国内外の多くの旅客に利用されています。

歴史的背景

この空港の歴史は1949年まで遡ります。当時フリータウンの空港はウォータールーに位置していましたが、滑走路の沈下と丘陵地帯の近さにより、政府は新たにルンギを空港として指定することを決定しました。1947年に計画が始まり、1949年にはウォータールー空港が閉鎖されました。その際、公共事業部の上級建築家であったロビン・ホリデイ・マッカートニーがターミナルビルの初期設計を担当し、その後A・E・ピューが引き継ぎ、1955年にはターミナルビルが完成しました。

ターミナルビルの設計はその後も見直され続け、1964年6月25日に新たに改装されたターミナルビルが開業しました。また、1980年にはOAUサミットに合わせて拡張工事が行われ、ルンギ国際空港の機能向上が図られました。現在、当空港はシエラレオネ空港公団が運営しており、2012年からはイギリスの安全管理会社との契約を果たし、安全性の向上にも力を入れています。

計画と進展

フリータウンとのアクセスの難しさから、2010年代には新たなマママ国際空港建設計画が浮上しましたが、巨額な建設費用が原因で2018年に中止されました。その後、現政府はルンギ国際空港の改装と、フリータウンとのアクセス改善を目指すルンギ橋建設計画に切り替えました。2020年12月には議会からの承認を経て、約2億7000万ドルの拡張プロジェクトが始まりました。このプロジェクトの内容には、新しい旅客ターミナルやVIPターミナルの建設、滑走路の拡幅が含まれており、年間で100万人の旅客を収容できる能力を持ち、同時に8機の大型機を扱えるようになります。

2023年3月、この新しいターミナルビルが正式に開業し、最新の設備を備えた空港として新たなスタートを切りました。これにより、ルンギ国際空港はより多くの旅客に対応できるようになります。

航空便情報

ルンギ国際空港では国際線が定期的に運航されていますが、2023年6月の時点ではシエラレオネ国内線の運航が停止している状況です。過去には、エア・レオネやパラマウント航空などが就航していましたが、現在は定期便が存在しないため、今後の動向が注目されます。

まとめ

ルンギ国際空港は、シエラレオネの重要な交通拠点として、歴史的な背景と今後の発展のための計画が着々と進行中です。新たに完成したターミナルビルを通じて、さらなる利便性向上が期待されており、シエラレオネの国際的なハブとしての役割を今後も果たしていくでしょう。

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