ルービックマジック

ルービックマジックとは

ルービックマジックは、メカニカルパズルの一種で、1980年代中盤にルビク・エルネーの手によって考案されました。ルービックキューブと同様に、独自の解法やプレイスタイルを持っており、幅広いファン層を持っています。最初はマッチボックス社から市場に登場し、日本では1986年にタカラ（現タカラトミー）によって販売されました。さらに、2008年にはメガハウスから再発売されましたが、現在は販売が終了しています。

機構とデザイン

ルービックマジックは、8枚の板に斜めの溝が施されており、ワイヤーでつながれています。これにより、板を折り曲げたり戻したりすることが可能です。パズルの表面には、最初の状態で3つの分離された輪が描かれており、裏面には3つの連結された輪のデザインが施されています。その目的は、パズルを折り曲げてハート型にすることと、裏面の輪を完全に結びつけることです。

デザインは、初期状態では黒い正方形の板と虹色の輪から構成されていましたが、1997年には赤い正方形の板に金色の輪が使用されるようになりました。

解除方法と遊び方

ルービックマジックには、完成させるための多くのアプローチが考案されています。数秒でのクリアも可能であり、遊び方としては指定された形に変形させたり、様々な立体形状を作成することができます。また、特定の模様や配列が求められる場合もあります。

ルビクは、ハンガリー（取得番号HU 1211/85, 取得日1985年3月19日）及びアメリカ合衆国（取得番号US 4,685,680, 取得日1987年8月11日）において、ルービックマジックの特許を取得しています。

派生商品とバリエーション

1987年には、マッチボックス社から「ルービックマジック・マスターエディション」が登場しました。これは日本では「ルービックマジック アンリンク・ザ・リングス」として知られています。さらに、12枚の銀色の板で構成され、5つの輪をWの形状で切り離すという目標があります。また、同時期に「ルービックマジック レベル2 クリエイト・ザ・キューブ」が発売されましたが、こちらはあまり流行しませんでした。さらに、ルービックマジックを基にしたボードゲームも発売されています。

初代のルービックマジックは、1990年代にアメリカのオッドゾン社から再登場しました。この際、赤い正方形の板と金色の輪のデザインが用いられ、他にも銀色の板に虹色の輪のバリエーションも存在します。中には公式の許可を得ずに展開された2×8バージョンもあり、輪の部分に球体が描かれています。改造キットを用いて、さらに大きな2×12のバージョンが作成されることもありました。

パズルの組み合わせと解法

ルービックマジックは、2×4の長方形を32通りも作成でき、8個の独立した鎖の配置が可能です。これらの鎖は、中央の板や隣の板（「標識板」と称される）の配置に注目することで分類されます。中央の板が外側か内側にあたるかによって、輪の向きも変わるため、さまざまな解法が生まれます。

また、ハート型にした場合の状態は、64通りの並び方が存在します。プレイヤーはこの特性を活かして、様々な楽しみ方ができるのです。

公式記録

世界記録では、時を経て多くの変遷が見られます。2003年には3.06秒という記録があり、次第に記録が更新され、2011年に王宇軒選手が残した0.69秒が、今なお記録として知られています。これらの公式記録は、ルービックマジックの魅力をさらに高めています。

関連項目

ルービックマジックは、単なるパズルに留まらず、メカニカルパズルの一つとして多くのファンに愛されています。また、日本では月刊コロコロコミックが特集ページや攻略マンガを掲載した経歴があり、子供たちの間での人気も高まっています。

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