ルーベン・ソーン

ルーベン・ソーン

ルーベン・ソーン（Reuben Thorne）は、1975年1月2日にニュージーランドのクライストチャーチで生まれた、ラグビーの元プロ選手であり、現在は指導者として活動しています。

プロフィール

フォワードとして、主にロック（LO）またはフランカー（FL）のポジションでプレーしました。身長は192cm、体重は107kgという恵まれた体格を持ち、ラインアウトやブレイクダウンでその強さを発揮しました。

ニュージーランド代表（オールブラックス）でのキャリア

ソーンは、世界で最も成功しているラグビーナショナルチームの一つであるニュージーランド代表、通称オールブラックスとして、輝かしいキャリアを築きました。通算キャップ数は「50」を数え、これはオールブラックスの中でも優れた選手に与えられる栄誉の一つです。彼は3度のラグビーワールドカップに出場しており、1999年大会、2003年大会、そして2007年大会と、世界のラグビー界最高峰の舞台でその実力を示しました。特に、2003年にオーストラリアで開催されたワールドカップでは、オールブラックスのキャプテンという重責を担い、チームを牽引しました。

クラブでの経歴

学生時代はニュープリマスボーイズ高校やリンカーン大学でラグビーに取り組み、その才能を開花させました。その後、国内州代表選手権のカンタベリー、そして南半球最高峰のプロリーグであるスーパーラグビーを戦うクルセイダーズでプロとしてのキャリアを本格化させました。クルセイダーズでは長年中心選手として活躍し、数々のタイトル獲得に貢献したことで知られています。

彼のキャリアはニュージーランド国内に留まらず、日本のトップリーグでもプレーしました。

ヤマハ発動機ジュビロ（2008年加入）: 2008年に日本のトップリーグに挑戦することを決め、ヤマハ発動機ジュビロに加入しました。同年9月7日に行われたジャパンラグビートップリーグのクボタスピアーズ戦では先発メンバーとして出場し、これが日本での公式戦デビューとなりました。
Honda HEAT（2010年加入）: 2010年にはチームを移り、Honda HEATの一員として引き続き日本のラグビーリーグでプレーを続けました。

日本でのプレーを終えた後、2011年にはかつて所属したクルセイダーズへ再び戻り、短期間プレーしました。

現役引退と指導者への転身

2012年、ルーベン・ソーンは長きにわたるプロ選手としてのキャリアに終止符を打ち、現役を引退することを発表しました。引退後、彼はすぐにラグビーへの情熱を新たな形で表現することを決め、古巣であるカンタベリーのコーチに就任し、指導者としての道を歩み始めました。選手の育成やチームの戦術指導に携わり、ニュージーランドラグビーの発展に貢献しています。

受賞歴

日本でのプレー期間中には、その貢献が認められ、2008-09シーズンのトップリーグベスト15に選出される栄誉に浴しました。これは、日本における彼のプレーがいかに高く評価されていたかを示すものです。

選手としてオールブラックスの主将を務めるなど偉大な実績を残し、日本でのプレー経験も持つルーベン・ソーンは、現在も指導者としてラグビー界に貢献し続けています。彼の経験とリーダーシップは、ニュージーランドラグビー界において重要な存在感を放っています。

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