ルーマニア軍

ルーマニア軍について

ルーマニア軍（Armata Română）は、ルーマニアの国軍を指し、陸軍、海軍、空軍の三つの軍種から構成されています。特に、有事の際には内務省関連の部隊すなわち国家憲兵隊や緊急事態調査局、情報庁などが支援任務に加わることが特徴です。国防を担う同軍は、さまざまな状況下での国家の安全を確保する重要な役割を果たしています。

NATOの加盟と国際的な任務

ルーマニアは2004年3月にNATO（北大西洋条約機構）に加盟しました。この加盟により、ルーマニア軍は国際的な安全保障活動にも貢献することとなります。特に2015年からは、NATOのアフガニスタンにおけるミッション「Resolute Support Mission」に参加し、政府側の治安部隊に対する訓練や助言、支援を行っています。2021年には619人のルーマニア軍がアフガニスタンに駐留しており、国際的な安全保障任務の一翼を担っていました。

組織と人員

2019年の時点で、ルーマニア軍は64,500人の現役人員と53,000人の予備軍を保有しています。NATOでは各加盟国が国防費を国内総生産の2％以上にすることを努力目標としていますが、2020年時点でルーマニアはこの基準を満たしており、国防への取り組みが評価されています。

軍種と組織

ルーマニア軍は、以下のように陸海空の三軍から構成されています。

• - ルーマニア陸軍（Forţele Terestre Române；FTR）：地上での任務を担当。
• - ルーマニア空軍（Forţele Aeriene Române；FAR）：空中での防衛および支援。
• - ルーマニア海軍（Forţele Navale Române；FNR）：海上の防衛任務を専門。

また、軍内部には士官、下士官・兵の階級組織が整備されており、それぞれの専門性に応じて任務が分担されています。さらにルーマニア国家憲兵隊（Jandarmeria Română；IGJR）の存在があり、治安維持活動や民間との連携にも関与しています。

祝日と国軍の日

ルーマニア軍には「国軍の日」として毎年10月25日が定められており、この日は職業上の休日とされています。この休日は1959年に制定された法律に基づいており、国軍の重要性とその役割を国民に再認識させる意義を持っています。

現在の課題

なお、ルーマニア軍は腐敗問題に直面しており、これは国内で非常に深刻な課題の一つとされています。国軍の透明性向上と信頼回復が求められている現状があります。

外部リンク

- ルーマニア国防省公式サイト（ルーマニア語）
- ルーマニア国防省公式サイト（英語）

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