レイシガイ

レイシガイ（学名：Reishia bronni）は、アッキガイ科に属する巻貝の一種で、日本では比較的一般的に見られる種です。潮間帯から水深30m程度の岩礁底に生息しており、その生息範囲は広いと言えます。

形態

レイシガイの殻長は約4cm程度で、やや厚みのある殻を持っています。殻の表面には結節と呼ばれる突起があり、この結節の大きさは生息する環境によって変化することが知られています。これは、波の強さや水深などの環境要因に適応した結果と考えられています。

分類

レイシガイは、以前はThais bronniという学名で呼ばれていましたが、現在ではReishia bronniが正式な学名となっています。アッキガイ科（Muricidae）は、肉食性の巻貝が多く、レイシガイも他の巻貝や二枚貝を捕食します。アッキガイ科の貝は、一般的に「murex snail」や「rock snail」などと呼ばれています。

分布

レイシガイは、日本の太平洋沿岸に広く分布しており、比較的よく見られる種です。潮間帯の岩場などで観察することができます。生息域は、北は北海道から南は九州までと広範囲に及んでいます。

生態

レイシガイは、岩礁に付着して生活しており、他の巻貝や二枚貝を捕食します。捕食の際には、歯舌と呼ばれる器官を使って獲物の殻に穴を開け、中身を食べるという独特の方法をとります。また、繁殖期には岩の表面に卵を産み付けます。

その他

レイシガイは、その美しい殻の模様から、貝殻収集家にも人気があります。また、食用とすることもありますが、一般的にはあまり流通していません。

参考文献

* Gastropods.com "レイシアブロンニ"

もう一度検索