レイトオータム

レイトオータム（晩秋）：運命に導かれる、72時間の切ない愛

『レイトオータム』（原題：만추、晩秋、Late Autumn）は、2010年に製作された韓国・香港・アメリカ合作の恋愛映画です。キム・テヨン監督がメガホンを取り、ヒョンビンとタン・ウェイという国際的なスターが主演を務めました。この作品は、1966年の韓国映画史に残る名作『晩秋』をリメイクしたもので、舞台をアメリカに移し、登場人物の台詞はほぼ全編英語で展開されます。

ストーリー

物語は、夫殺害の罪で服役中のアンナ（タン・ウェイ）が、母親の葬儀のために72時間だけ外出を許されるところから始まります。シアトルへ向かうバスの中で、アンナは運賃を貸してほしいと頼んでくるフン（ヒョンビン）という男に出会います。エスコートサービスの仕事をするフンの軽薄な態度に、アンナは最初は辟易しますが、つかの間の自由を謳歌する中で、残酷な現実にも直面します。そんな時、偶然にもフンと再会したアンナは、衝動的に「わたしを抱きたい？」と口にしてしまい、二人の間に奇妙な感情が芽生え始めます。

キャスト

フン役：ヒョンビン（エスコートサービスで働く韓国人ホスト）
アンナ役：タン・ウェイ（夫殺害の罪で服役中の女性）
キム・ジュンソン
キム・ソラ

受賞・ノミネート

『レイトオータム』は、その芸術性と国際性において高い評価を受け、数々の映画祭で上映・受賞しています。

第61回ベルリン国際映画祭フォーラムセクション部門 公式招待
第35回トロント国際映画祭 公式招待
第25回スイスフリブール国際映画祭 特別な言及と青年審査員賞 受賞

エピソード

本作で主演を務めたタン・ウェイは、撮影を通じてキム・テヨン監督と出会い、2014年に結婚しました。2016年には第一子となる女児を出産しています。

また、オリジナル作品である1966年版『晩秋』は、過去に4回リメイクされており、その中には1972年の日本映画『約束』も含まれています。時を超えて愛される物語であることがわかります。

1966年：『晩秋』（韓国映画）
1972年：『約束』（日本映画）
1975年：『肉体の約束』（韓国映画）
1981年：『晩秋』（韓国映画）
2010年：『レイトオータム』（韓国・香港・アメリカ合作映画）

外部リンク

レイトオータム - allcinema
レイトオータム - KINENOTE
* Man-choo - IMDb（英語）

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