レオーネ山口

レオーネ山口：育成に情熱を注いだ地域サッカークラブの軌跡

レオーネ山口は、1997年に元サッカー選手の河村孝によって設立されたサッカークラブです。クラブ名にある「レオーネ」は、イタリア語で獅子を意味する「leone」に由来します。設立当初はFCレオーネという名称で、2006年にレオーネ山口に改称しました。

クラブは、山口県山口市と防府市を拠点とし、幼稚園から高校生、そして女子を対象とした幅広い育成プログラムを提供していました。特に個の育成を重視した指導方針を掲げ、「観ている人も、選手も楽しいサッカー」をクラブのスタイルとしていました。

育成年代での輝かしい実績

レオーネ山口は、U-15チームにおいて目覚ましい成績を残しています。2008年には、高円宮杯全日本ユースサッカー選手権で全国3位という快挙を達成しました。また、2012年の日本クラブユース選手権 (U-15) デベロップカップでは準優勝に輝いています。

長らく独立系のジュニアユースクラブとして活動していましたが、2012年にはユース (U-18) 部門を設立し、新たな一歩を踏み出しました。U-18チームは野田学園高校と提携し、同高校への在籍を前提として活動していました。

レノファ山口FCとの提携、そして発展的解消へ

2014年、レオーネ山口のU-18部門がレノファ山口FCの下部組織（レノファ山口FC U-18）に移行しました。そして、2015年にはレノファ山口FCとの本格的な提携が発表され、クラブ名を「レノファ山口FCアカデミー」に変更。レノファ山口の育成組織として新たなスタートを切りました。運営法人名も「特定非営利活動法人レオーネ山口スポーツクラブ」から「特定非営利活動法人レノファ山口スポーツクラブ」に変更され、「レオーネ山口」の名前は、その歴史に幕を閉じたのです。

チーム名の変遷

FCレオーネ (1997年-2005年)
レオーネ山口 (2006年-2015年3月)

主な成績

U-15

高円宮杯全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会
山口県大会 - 優勝5回（2007年-2012年）※2009年は県大会免除
中国地域大会 - 優勝1回（2008年）、準優勝1回（2011年）ベスト4 1回（2007年）
全国大会 - 3位1回（2008年）
山口県U-15チャンピオンリーグ
1部リーグ 優勝6回（2007-2008、2011、2012）
日本クラブユースサッカー選手権
山口県大会 - 優勝3回（2008年、2010年、2012年）、第3位（2011年）
中国地域大会 - 3位1回（2012年）、決勝T進出1回（2011年）
デベロップカップ - 準優勝1回（2012年）
JFAプレミアカップ - 全国大会出場2回（2010年、2011年）

U-12

全日本少年サッカー大会山口県中央大会 - 優勝1回（2009年）、3位2回（2004年、2008年）
山口県少年サッカー選手権大会 - 優勝1回（2007年）、3位1回（2005年）

主なOB・OG選手

山内悠誠 - 東京ヴェルディビーチサッカー所属、ビーチサッカー日本代表
原川力 - セレッソ大阪所属、AFC U-22アジアカップ2013日本代表
田中陽子 - レノファ山口FCレディース所属、2012 FIFA U-20女子ワールドカップ日本代表
菊本侑希 - 元レノファ山口FC在籍
浦紘史 - 京都紫光SC所属
清永丈瑠 - ガイナーレ鳥取所属（元レノファ山口FC在籍）
久永翼 - いわきFCアカデミースタッフ
藤原奏哉 - アルビレックス新潟所属
小笠原佳祐 - 藤枝MYFC所属
* 河上将平 - 藤枝MYFC所属

チームカラー

チームカラーはブルー、オレンジでした。

レオーネ山口は、地域に根ざしたサッカークラブとして、多くの選手を育成し、その才能を育んできました。クラブの理念と実績は、レノファ山口FCアカデミーへと引き継がれ、更なる発展を目指しています。

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