レオ北村

レオ北村

レオ北村こと北村 真実（きたむら まみ）は、1969年9月22日に神奈川県横浜市で生を受けた、日本の元女子プロレスラーです。血液型はB型。

プロレスラーとしてのキャリアは、1989年にジャパン女子プロレスでスタートしました。1989年1月14日、埼玉県本庄市民体育館で行われた興行において、半田美希選手を相手にプロデビューを果たしました。当時の女子プロレス界は活気に満ちており、その中で彼女もまた、自身の道を切り開いていくことになります。

所属していたジャパン女子プロレスが解散した後、彼女はプロレスリング界の新たな動きに身を投じます。1991年に設立されたLLPW（レディース・レジェンド・プロレスリング）の旗揚げメンバーとして参加。新しい環境で、更なる飛躍を目指しました。LLPWは、当時の女子プロレス界において独自のカラーを打ち出し、数多くの名勝負を生み出した団体であり、その創成期を支えた一人として彼女の名前も刻まれています。

リング上では、いくつかの印象的な得意技で観客を魅了しました。特に知られているのは、以下の技です。

• - ブルドッギング・ヘッドロック：相手の頭部を固めて投げ落とす、力強さを感じさせる技。
• - ムーンサルト・プレス：コーナーポストなど高所から後方回転して浴びせ倒す、華麗さと破壊力を兼ね備えた空中殺法。

これらの技を駆使し、多くの試合で勝利を目指しました。

しかし、彼女のプロレスキャリアは長くは続きませんでした。1994年、試合中に予期せぬ深刻な怪我を負ってしまい、長期の欠場を余儀なくされます。プロレスラーにとって怪我は常に隣り合わせのリスクですが、この負傷は彼女の選手生活に大きな影響を与えました。復帰を目指し、懸命な治療と厳しいリハビリに励む日々が続きましたが、怪我は残念ながら完全に回復せず、再びリングに上がることは叶いませんでした。そして、1995年をもって現役生活からの引退を決断。志半ばでの引退は、本人にとってもファンにとっても無念であったことでしょう。

入場時に会場を盛り上げたテーマ曲には、Jリーグのイメージソングとして知られる「WE ARE THE CHAMP 〜THE NAME OF THE GAME〜」が使用されていました。この楽曲には「オーレーオレオレオレー」という印象的なサビがあり、自身のリングネームである「レオ」と響きが似ていることから選ばれたと言われています。リングに登場する際の彼女の姿とこの曲は、多くのファンの記憶に強く残っています。

レオ北村のプロレスラーとしての活動期間は決して長くはありませんでしたが、ジャパン女子プロレスでのデビューからLLPW旗揚げへの参加、そして怪我による引退という波乱のキャリアは、当時の女子プロレスシーンの一側面を映し出しています。その短い時間の中で見せた情熱的なファイトスタイルと得意技は、今なおファンの間で語り継がれています。

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