レガシー (映画)

映画『レガシー』について



『レガシー』(原題:The Legacy)は、1978年に制作されたイギリスアメリカ合衆国ホラー映画です。この作品は、リチャード・マーカンド監督によるデビュー作。主演にはキャサリン・ロスサム・エリオットが名を連ねており、二人が本作で共演したことがきっかけで結婚に至ったことでも知られています。

あらすじ



物語は、ロサンゼルスで建築デザイナーとして働くマーガレットが、恋人のピートと共にロンドンへ向かうところから始まります。彼らは旅行中に、前方から接近してきたロールス・ロイスとの衝突事故を起こします。これをきっかけに、車両に乗っていた紳士ジェイソンに招かれ、彼の住む大邸宅へと足を運ぶことになります。

その邸宅は、ロンドン郊外に位置するスチュアート朝様式の立派な建物です。邸宅には家政婦のアダムズがいますが、彼女は表向きには親切にも見えるものの、何か不気味な雰囲気を漂わせています。さらに、邸宅には続々とゲストが訪れ、彼らは全員、銀の指輪を身につけたヨーロッパ各国の著名人です。

しかし、マーガレットとピートは、何が起こるかも知らず、その集まりに関わることになります。特徴的なその魔法のような指輪を持つ来客たちは、次々と不可解な死を迎えていくのです。この恐怖の状況に直面したマーガレットとピートは、早くこの邸宅から脱出しようと試みますが、思いもよらぬ力によって逃げることができなくなってしまいます。

さらに物語は深まります。実は、16世紀にこの邸宅の女主人であったマギー・ウォルシンガムは火刑に処せられた過去を持ち、その私生児であるジェイソンは、マギーの魔力を引き継いでいたのです。ジェイソンは、自らの力が衰えていくことを理解し、代わりにマーガレットにマギーの力と富を引き継がせる計画を進めていました。

キャスト



本作には、TBS版として1981年4月27日に『月曜ロードショー』で放送された他、テレビ朝日版として1986年11月30日に『日曜洋画劇場』でも放送されました。これらの放送も含め、映画自体は多くのホラーファンに支持されてきました。

まとめ



『レガシー』は、単なるホラー映画の枠を超え、魔力や遺産というテーマを通じて、恐怖とサスペンスを巧みに織り交ぜています。この作品は、キャサリン・ロスサム・エリオットの素晴らしい演技に加え、周囲の不気味な雰囲気が見る者に強い印象を残します。映画のファンのみならず、ホラーを愛する人々にとっても、ぜひ一度は見ておくべき作品です。

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