レクシー・トンプソン

レクシー・トンプソン：早熟の天才女子ゴルファー、その軌跡

レクシー・トンプソン（Alexis Noel "Lexi" Thompson）は、1995年生まれのアメリカ人女子プロゴルファー。幼少期からその才能を発揮し、数々の記録を打ち立てたスター選手です。2024年、惜しまれつつも現役引退を発表し、ゴルフ界に大きな衝撃を与えました。

早すぎる才能の開花

トンプソンは、12歳という若さで全米女子オープンの本選に出場し、その才能をアピールしました。2010年には15歳でプロに転向。翌2011年には、LPGAツアーのナビスターLPGAクラシックで優勝し、16歳7カ月8日というLPGAツアー最年少優勝記録を樹立しました。これは、ゴルフ界に大きなニュースとして報じられました。

同年12月には、女子ヨーロピアンツアーのドバイレディースマスターズでも優勝し、LETの最年少優勝記録も更新。その勢いは止まることを知りませんでした。

2014年には、クラフトナビスコ選手権でメジャー初制覇。19歳1カ月27日でのメジャー制覇は、これもまた最年少記録となりました。

プロとしての実績

プロ転向後、トンプソンはコブラプーマゴルフやレッドブルといった有名企業とスポンサー契約を結びました。しかし、LPGAツアーのメンバー資格を持っていなかったため、当初はスポンサー推薦による出場に頼らざるを得ませんでした。

2010年の全米女子オープンでは、10位タイという好成績を収め、プロとして初めての賞金を獲得。エビアンマスターズでは2位タイに入り、賞金ランキング上位に相当するほどの活躍を見せました。

LPGAへのメンバーシップを求めた請願は一度却下されたものの、マンデークォリファイイングへの参加が認められ、出場機会を増やしました。

その後、フュージョンマイナーリーグゴルフツアーにも出場し、男子選手との対戦も経験。2011年には、女子オーストラリアンオープンやANZレディーズマスターズにも出場しました。

2012年には、LPGAツアーのメンバー資格を取得。Sime Darby LPGA Malaysiaやロレーナオチョア招待など、数々の大会で優勝を果たしました。

2014年のクラフトナビスコ選手権でのメジャー初制覇を皮切りに、2015年、2016年とコンスタントに勝利を重ね、LPGAツアーを代表する選手へと成長しました。

2016年には、日本の女子プロゴルフツアーであるJLPGAツアーにも参戦し、ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップで優勝しました。

苦難を乗り越えて

2017年のANAインスピレーションでは、ボールのリプレース方法を巡る誤解から4打罰を科されるという不運に見舞われました。しかし、最終的にはプレーオフまで持ち込み、その精神力の強さを見せつけました。

2018年には、精神的な疲労から一時的にツアーを離脱。しかし、復帰後にはCMEグループ・ツアー選手権で優勝し、完全復活をアピールしました。

引退、そして未来へ

2024年5月、トンプソンは自身のSNSを通じて、今季限りでの現役引退を発表しました。若くして才能を開花させ、数々の記録を打ち立ててきた彼女の引退は、ゴルフ界に大きな衝撃を与えました。

引退後の彼女がどのような道に進むのか、今後の活躍に期待が集まっています。

プロ優勝 (14)

LPGAツアー (11)
LET (1)
日本ツアー (1)
その他 (1)
* 2011 TPC February Shootout (Fuzion Minor League Golf Tour)

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