レザーフェイス-悪魔のいけにえ

『レザーフェイス―悪魔のいけにえ』（2017年）は、ホラー映画の金字塔『悪魔のいけにえ』（1974年）へと繋がる、レザーフェイスの誕生秘話を描いた衝撃作です。ジュリアン・モーリーとアレクサンドル・バスティロが監督を務め、スティーヴン・ドーフ、リリ・テイラーらが出演しています。

あらすじ

殺人を肯定する異常な一家、ソーヤー家に生まれたジェド。5歳の誕生日にチェーンソーをプレゼントされた彼は、一家の異質な環境の中で成長していきます。ある日、ソーヤー家の農場で少女が変死体で発見され、ジェドは更生施設に収容されることになります。そこで彼は名前をジャクソンと変えられ、過去を封印したはずでした。

10年後、更生施設で暴動が発生。混乱の中、ジャクソンは看護師のリジーを誘拐し、他の患者たちと共に逃亡します。しかし、逃避行の果てに待ち受けていたのは、想像を絶する悲劇と恐怖でした。執拗に彼らを追う保安官ハートマンは、10年前にソーヤー家で殺害された少女の父親であり、復讐に燃えていました。そして、ジャクソンを狂気に染め上げ、後のレザーフェイスへと変貌させたのは、意外な人物、彼の母親ヴァーナだったのです。

主要登場人物

ジェド・ソーヤー / ジャクソン (演: サム・ストライク / 吹替: 浪川大輔):
本名ジェディダイア・ソーヤー。ソーヤー家の三男として生まれ、殺人とは無縁な少年時代を送るも、ある事件をきっかけに運命が狂い出す。更生施設ではジャクソンと名を変え、過去を隠して生きていた。

ヴァーナ・ソーヤー (演: リリ・テイラー / 吹替: 高島雅羅):
ソーヤー一家の母親。異常な愛情で息子たちを支配し、ジェドをレザーフェイスへと変貌させる元凶となる。

ドレイトン・ソーヤー (演: ネイサン・クーパー):
ソーヤー一家の長男。過去に殺人を犯し、更生施設に収容されていた。成人後、ナビンズと共に逮捕される。

ナビンズ・ソーヤー (演: デヤン・アンジェロヴ):
ソーヤー一家の次男。肥満体型で、ベティを罠にかけた張本人。

グランパ・ソーヤー (演: エデュアード・パーセヒァン):
ソーヤー一家の父。農場で泥棒をハンマーで殺害する。

リジー (演: ヴァネッサ・グラッセ / 吹替: 折井あゆみ):
更生施設の看護師。暴動に巻き込まれ、ジャクソンたちと共に逃亡する。

* ハル・ハートマン保安官 (演: スティーヴン・ドーフ / 吹替: 山路和弘):
10年前に娘をソーヤー家に殺害された復讐に燃える保安官。執拗にジェドたちを追い詰める。

解説

本作は、『悪魔のいけにえ』に登場する殺人鬼レザーフェイスが、いかにして誕生したのかを描いたオリジンストーリーです。残酷描写やショッキングな展開は控えめながらも、人間の狂気や家族の歪んだ愛情が描かれており、観る者に深い衝撃を与えます。レザーフェイスの過去を知ることで、『悪魔のいけにえ』をより深く理解できる作品となっています。

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