レスリー・トンプソン (舵手)

レスリー・トンプソン - カナダのボート競技選手

レスリー・アリソン・トンプソン＝ウィリー（Lesley Allison Thompson-Willie）は、1959年9月20日生まれのカナダ出身のボート競技（ローイング）選手です。彼女はオリンピックにおいて見事な栄光を手に入れ、8回の出場を果たし、その内の5回でメダルを獲得しました。特に1992年バルセロナオリンピックでは、エイト部門での金メダルが彼女のキャリアのハイライトとなっています。

初期の経歴

トンプソンのスポーツ人生は、1984年のロサンゼルスオリンピックでの女子舵手付きフォアで始まりました。ここで彼女はカナダチームの一員として銀メダルを獲得し、金メダルを取ったルーマニアに次ぐ成績でした。続く1988年のソウルオリンピックでは、女子舵手付きフォアでカナダチームが決勝に進むも7位に終わり、悔しい思いをしました。

1991年にはオーストリアで開催された世界選手権において女子舵手付きエイトで金メダルを掴み、翌1992年にはバルセロナオリンピックで同じくエイト部門で金メダルを獲得しました。その後、1996年のアトランタオリンピックでも銀メダルを取り、1998年の世界選手権でも2位に輝きました。さらに2000年のシドニーオリンピックでは銅メダルと言う成果を収めましたが、2008年の北京オリンピックでは4位と惜しくもメダルを逃しました。

2012年のロンドンオリンピックでは、彼女の努力が実り、カナダチームは女子舵手付きエイトで銀メダルを獲得。この結果により、彼女は異なる5つのオリンピックでメダルを受け取った初めてのカナダ人アスリートとなったのです。

競技生活の変遷

トンプソンは、本来は陸上競技の選手でもあり、1983年までその道を歩んでいました。しかしながら、ボート競技の魅力に引き寄せられ、後にこのスポーツに専念することとなります。彼女は、オントリオ州ロンドンとセントキャサリンズに居住し、London RC Clubに積極的に参加していました。

1994年にはカナダオリンピックの殿堂入りを果たし、2000年のシドニーオリンピックでは銅メダルを取得しましたが、その後一度競技から離れることになります。彼女は2004年のアテネオリンピックには参加せず、2008年の北京オリンピックに向けて復帰する決意を固めました。復帰にあたっては、コーチのアル・モローに冗談を交わしたことがきっかけでしたが、彼女は本格的なトレーニングを重ね、再び競技会に臨む準備を整えました。

晩年と現在

2014年にはナショナルチームに再び加入し、56歳となる2016年のリオデジャネイロオリンピックにも出場しました。この頃の彼女は、女子エイトで5位を記録し、オリンピックに8回出場したアスリートとしてはごく少数の一人となりました。特にボート競技においては、唯一の記録保持者としての存在を示しています。

ボート競技以外の事業

学問的には、トンプソンはウェスタンオンタリオ大学を卒業し、現在はオンタリオ州ロンドンにあるロンドン・サウス・カレジエイト・インスティテュートで教師、司書、体育教員として活躍しています。彼女は2000年にポール・ウィリー博士と結婚し、競技者としては

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