レッキングクルー'98

レッキングクルー'98

『レッキングクルー'98』は、任天堂が1998年にスーパーファミコン向けにリリースしたアクションパズルゲームで、パックスソフトニカが開発を担当しました。このタイトルは、1980年代に登場した『レッキングクルー』を基にしており、原作から大幅に改良されています。特に、対戦型の要素が強化され、より刺激的なゲーム体験が提供されています。

この作品は、1997年から始まったゲーム書き換えサービス『ニンテンドウパワー』を通じて新作として登場しました。1998年の正月にはスーパーファミコン向けに正式に販売され、同年の5月にはロムカセット版もリリースされました。日本国内限定の販売で、海外版は存在しませんが、2024年にはNintendo Switchの『スーパーファミコン Nintendo Switch Online』に対応し、言語の変更無しで収録されています。

ゲーム概要

『レッキングクルー'98』は、プレイヤーがキャラクターを操作し、色とりどりの「パネル」を消していく対戦型の落ち物パズルゲームです。ゲームフィールドは6列8段から成り、プレイヤーは配置されたパネルを崩したり、動かしたりして同じ色のパネルを3つ以上揃え、消していきます。

パネルを4つ以上消すと相手への攻撃となり、連鎖が発生することで、さらなる攻撃が可能になります。さらに、上から降ってくるブロックをうまく利用したり、Xボタンを用いてパネルを追加することもできます。ゲームオーバーとなる条件は、パネルがフィールドの最上段を越えた状態で3秒以内にフィールド下に収められないことです。

ゲームモード

タイトル画面では、『レッキングクルー'98』とファミコン版の移植版『レッキングクルー』から選択可能です。

1. レッキングクルー'98
ストーリーモード、対戦モード、トーナメントモードの3つがあり、いずれも他のプレイヤーやコンピュータと対戦形式で楽しめます。得点の概念はなく、高得点を目指すモードは存在しません。

2. レッキングクルー（ファミコン版の移植）
一人用のアクションパズルで、ファミコン版の要素を引き継ぎ、面のセーブ機能があります。グラフィックは原作を忠実に再現していますが、音楽はリメイクされています。

ストーリーモードでは、プレイヤーはマリオを操り、島に潜むクッパを討伐する冒険が展開されます。ナスビ仮面やスパナゴンなどの旧作キャラクターに加え、新キャラクターも登場し、エンディングには2種類の結末が用意されています。

主なキャラクター

• - マリオ

ハンマーを持ち、島に潜むクッパを撃退する冒険に挑む。

• - クッパ

マリオの留守中にキノコ王国にアジトを設立し、悪事を働く。

• - ピーチ姫

物語に直接関与しないが、他モードで選択可能。

このように、『レッキングクルー'98』は多様なゲームモードやキャラクターを提供し、対戦型のアクションパズルとして多くのプレイヤーに愛される作品となっています。1998年のゲーム業界において、一際目を惹く存在となったことは間違いありません。

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