レックス・バン・デ・カンプ

レックス・ヴァン・デ・カンプ

レックス・ヴァン・デ・カンプ（Dr.Rex Van de Kamp）は、アメリカのテレビドラマ『デスパレートな妻たち』に登場する架空の人物です。医師であり、保守的な思想を持つ男として描かれています。

人物

レックスは共和党の保守本流に属し、オランダ系の姓を持つWASP（白人、アングロサクソン、プロテスタント）という典型的な人物像です。妻のブリーとは大学時代に出会い、彼女の父親の反対を押し切って結婚しました。完璧主義者で潔癖症なブリーにうんざりしており、彼女のことを「郊外の奥様のアンドロイド」と揶揄することも。また、ブリーの常に完璧にセットされた髪型にも嫌気がさしていました。子供たちの教育方針についても、厳格すぎるブリーとは意見が対立することがありました。長男のアンドリューが同性愛者であることには理解を示しています。

マゾヒズムという性的嗜好を持っていましたが、ブリーに軽蔑されることを恐れて打ち明けられずにいました。また、玉ねぎアレルギーを持っているという一面もあります。

シーズン1での出来事

シーズン1の序盤で、レックスは突然ブリーに離婚を切り出します。動揺したブリーが誤ってサラダに玉ねぎを入れてしまったことが原因で、レストランで死にかけるという騒動も起こります。世間体を気にするブリーの説得で、夫婦で結婚カウンセリングに通い始めますが、カウンセリングを受けていることを秘密にするという約束をブリーが破ったため、レックスは激怒。友人たちの前でブリーに侮辱されたことで、ついに別居を決意します。

その後、ブリーはレックスが夫婦生活に不満を抱いていることに気づきますが、レックスは自身の性的嗜好を打ち明けることができません。離婚の話が進むかと思われた矢先、アンドリューが起こした事故がきっかけで、レックスは家に戻ることになります。しかし、自宅で売春をしている主婦メイシーのもとに通っていたことが心臓発作によってブリーに知られてしまい、ブリーから逆に離婚を突きつけられます。最終的にレックスは自分の愛情を正直に伝え、ブリーにやり直す決意をさせます。そして、隠していたSM趣味をブリーに打ち明け、性的な協力を求めます。

一方、ブリーに復讐するために彼女とデートしていた薬剤師のジョージは、ブリーへの執着からレックスを恨み、彼を牽制します。ジョージはレックスの治療薬を、心臓に負担のかかるカリウム剤に密かにすり替えます。その結果、レックスの心臓病は一向に回復しません。さらにジョージはブリーに、レックスが夫婦の性生活について吹聴しているという嘘を吹き込みます。これが原因でブリーとレックスは口論となり、興奮したレックスは再び心臓発作を起こして緊急入院します。

入院中、レックスはブリーにこれまでのことを懺悔し、互いの愛情を確かめ合います。ブリーが病室を離れた後、主治医のクレイグはレックスに、体内のカリウム値が異常に上昇していることを告げ、食事を作っているブリーが疑わしいと指摘します。レックスは最初は否定しますが、次第にブリーが復讐のために自分を毒殺しようとしていると思い込むようになります。そして、三度目の発作に襲われたレックスは、苦しみの中でブリーに宛てて「当然の報いだ、君を許す」というメモを残し、息を引き取ります。しかし、そのメモの内容に激怒したブリーは、「許される必要があるようなことをした覚えはない！」と棺を移動させてしまいます。

シーズン3

ウィステリア通りの男性陣に焦点を当てた第16話では、メアリー・アリスに代わってレックスがナレーションを務めました。

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