レッツ・ラ・ゴー!

『レッツ・ラ・ゴー!』は、1986年1月9日から同年3月20日まで、TBS系列（琉球放送を除く）で毎週木曜19時20分から19時58分に放送されたバラエティ番組です。前番組『遊びすぎじゃないの!?』から引き続き、所ジョージがメインを務め、なぎら健壱、桜金造、松本典子、早坂あきよ、そして人気バンドC-C-Bといった多彩なメンバーが出演し、番組を盛り上げました。

番組の制作には、構成に谷口秀一、黒木一由、堀厚、青島利幸、選曲に細田謙二、技術に村杉幸一、カメラに小山内義紀、調整に小野英夫、照明に和田洋一、音声に中島博和、音響効果に舘野忠之、美術制作に西川光三、美術デザインに飯田稔、演出に高田卓哉、プロデューサーに塩川和則と、数多くのスタッフが携わりました。製作著作はTBSが担当しています。

番組の主なコーナーは以下の通りです。

赤丸キンゾーショー
桜金造が、注目を集める新人アーティストを紹介するコーナー。彼のユニークな視点とユーモアが光りました。
COCONUT倶楽部
C-C-Bが、音楽パフォーマンスとエンターテイメントショーを展開するコーナー。バンドの魅力を存分に引き出しました。
所さんの表現学入門
所ジョージが、様々な場面での適切な表現方法を、独自の視点とユーモアを交えながら紹介するコーナー。日常生活でのコミュニケーションを楽しく学べました。
歌の玉手箱
ルーレットで選ばれたレギュラー陣やゲスト歌手が歌を披露するコーナー。誰がどんな歌を歌うのか、予測不能な展開が楽しめました。

番組は、これらのコーナーを通じて、幅広い視聴者層に楽しまれるバラエティ豊かな内容で構成されていました。

番組タイトルの『レッツ・ラ・ゴー!』は、放送終了後も一部では『レッツラゴン』という形で語り継がれています。この番組が、当時のバラエティ番組に与えた影響は大きく、そのユニークな企画や出演者の魅力は、今もなお語り草となっています。視聴者にとって、毎週木曜の夜が待ち遠しい時間だったに違いありません。出演者たちの個性がぶつかり合い、予測不能な展開が繰り広げられる、まさにバラエティ番組の醍醐味を体現した番組でした。特に、所ジョージの独特な世界観と、C-C-Bの音楽パフォーマンスが番組を象徴する要素として強く印象に残っています。また、桜金造の持ち味であるコミカルなキャラクターが番組に笑いを添え、他の出演者との掛け合いも魅力の一つでした。番組は、笑いあり、音楽あり、学びありと、多岐にわたる要素をバランス良く盛り込み、視聴者を飽きさせない工夫が凝らされていました。短い放送期間ではありましたが、その印象は強く、多くの視聴者の記憶に残る番組として、今でも語られています。

番組の構成や演出、選曲といった細部に至るまで、当時の制作陣の熱意と創造力が感じられ、視聴者に良質なエンターテイメントを届けようという意気込みが伝わってきます。このような番組が、当時のテレビ文化を形成する上で重要な役割を果たしたと言えるでしょう。

番組が放送されていた時代背景を考えると、テレビ番組がまだ家族団らんの中心的な役割を果たしていた時代であり、このようなバラエティ番組は、家族で一緒に楽しむことができる貴重な娯楽の一つでした。

『レッツ・ラ・ゴー!』は、単なるバラエティ番組という枠を超え、当時の社会や文化を映し出す鏡のような存在であり、その魅力は現在でも色褪せることはありません。今後も、この番組がテレビ史に残る名作として、語り継がれていくことでしょう。

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