レッドブル・クラッシュドアイス

レッドブル・アイスクロス（旧レッドブル・クラッシュドアイス）は、冬季に行われる国際的なアイスクロス競技の世界選手権です。アイスホッケーの装備を身につけた選手たちが、急斜面を滑り降りる、スリル満点のレースです。

2001年にスウェーデンのストックホルムで初開催されて以来、毎年ウィンターシーズンに開催され、世界中から多くの観客を集めています。2019-2020年シーズンからはATSX（All Terrain Skate Cross）連盟が主催となり、大会名称も変更されました。

レースには、アイスホッケー経験者など、高い身体能力と技術を持つ選手たちが参加します。選手たちは「ライダー」と呼ばれ、Red Bullのワッペンを胸につけ、ベテランライダーには前シーズンの世界ランキングが表示されています。

男子部門は、2009年シーズンまでは各大会ごとの優勝者を決める方式でしたが、2010年シーズンからワールドチャンピオンシップとなり、ポイント制で年間総合優勝者を決定する方式へと変わりました。女子部門は2009年シーズンから導入され、2016年シーズンからワールドチャンピオンシップとなりました。さらに、若手育成のためジュニア部門も2017年シーズンから設置されています。

レースは通常2日間の日程で、1日目が予選、2日目が決勝です。予選は、世界ランキング上位者と開催国枠の選手たちが参加し、激しい競争を繰り広げます。決勝は、男子は64名、女子は16名がノックアウト方式で争います。4人のライダーが同時に滑走し、上位2名が次のラウンドに進出します。ラウンド・オブ・64、ラウンド・オブ・32、準々決勝、準決勝と勝ち上がり、最終的に残った4名でファイナル4を行い、優勝者が決定します。

選手同士の接触は避けられませんが、悪質な接触があった場合は、ゴール後6秒以内にボタンを押すことで抗議が可能です。

大会は、欧米を中心に開催されてきましたが、2018年にはアジアで初めて横浜で大会が開催されました。これにより、レッドブル・アイスクロスの認知度がさらに高まり、世界的なウィンタースポーツとしての地位を確立しました。

ワールドチャンピオンシップでは、各シーズンで男子、女子、ジュニアの部門で優勝者が決定します。長年にわたる大会の歴史の中で、数々の名勝負が繰り広げられ、多くの伝説的なライダーが誕生しました。

レッドブル・アイスクロスは、単なるスポーツイベントにとどまらず、世界中の人々に興奮と感動を提供する、エンターテイメント性の高いイベントとなっています。その迫力あるレースと、選手たちの高い技術、そしてRed Bullのブランドイメージが相まって、世界規模での人気を博しています。今後も、更なる発展と、新たなスターライダーの誕生が期待されます。

もう一度検索