レブス

ゲーム『レブス』の概要

『レブス』(REBUS) は、1998年3月26日に株式会社アトラスから発売されたPlayStation用のシミュレーションゲームです。1999年にはベスト版が登場し、多くのプレイヤーに親しまれました。ゲームタイトルの「REBUS」は、古代ローマ語で「組み合わせ」や「掛け合わせ」を意味し、その言葉が示す通り、プレイヤーの選択が物語の進行に大きく影響します。

ゲームの基本概要

本作では、二人の主人公から一人を選び、彼らのストーリーを交差させながら進める形で物語が展開します。全36部構成のノベル形式でストーリーが進行し、プレイヤーは選択肢や移動といった自由度はなく、物語をオートで進めることになります。独自のシナリオが魅力的で、両方の主人公の視点を体験した後に全体の物語が理解できる仕組みになっています。また、キャラクターデザインには有名なイラストレーター、天野喜孝が起用されています。

プレイヤーの体験要素

本作の特徴的なシステムは「カルティア」と呼ばれるもので、文字と文字を組み合わせることによって、武器やクリーチャーを創り出すことが可能になります。戦闘はターン制で行われ、敵を全て倒すことでクリアとなるため、シミュレーション要素が強い内容となっています。しかし、アトラスは本作を新感覚のRPGと位置付けていますが、実際はシミュレーションの要素が主となっています。また、法術による地形変化なども可能ですが、基本的にはオーソドックスな内容に仕上がっています。

音響と環境

『レブス』は立体的な音響効果が施されており、イヤホンでプレイすることが推奨されています。開発スタッフは、プレイヤーが快適にゲームを楽しめる環境を整えることに尽力したと述べています。

物語の舞台

ゲームの舞台は、カルティアの力によって栄えているレブスという世界です。安定を保っていたこの地に、不穏な影が忍び寄り、自由騎士トキサと神官戦士ラクリマが思いもよらない大きな戦いに巻き込まれていく姿が描かれています。

トキサ編

トキサは国の自警団に所属する騎士で、ある日、盗賊から少女を救います。しかし、少女の身元には秘密が隠されており、彼女が異世界の種族の末裔であることが判明します。カルティアの力を独占しようとする反乱組織「ゲスト」が少女を連れ去ってしまい、トキサは彼女を救うために戦うことになります。

ラクリマ編

一方、ラクリマは両親を亡くした神官戦士の少女です。彼女は父の遺志を継ぎ、カルティアを守るためにゲストに立ち向かうことを決意します。ある日、ゲストの本部へ乗り込んだ際、亡くなったはずの父との再会を果たします。

登場人物

トキサ: 自由騎士として活動する主人公。ヒーローへの憧れを抱きつつ、仲間を守るために奮闘します。
ラクリマ: 神官戦士で、信仰心の厚い女性。彼女の成長も物語の重要な要素です。
モナ: トキサの恋心を抱くキャラで、彼の成長を助ける存在です。
さらに、物語には個性的な仲間たちが登場し、それぞれの成長が物語を彩ります。

反乱軍と全体の対立構造

物語には反乱軍が登場します。この反乱軍はアクエルドと名付けられた異端者集団で、彼らが起こす騒乱が物語の中心にあります。サンという複雑な背景を持つキャラクターも登場し、彼の中に秘められた思惑が物語に影響を与えます。

ゲーム評価

「GameSpot」では、プレゼンテーションや音楽、オプションに高評価がありつつも、戦闘の単調さが指摘されました。また、他のレビューでは世界観やストーリー、キャラクターデザインが好評を得ていますが、システムに関しては不満の声も見られます。これらの評価は、プレイヤーにとってのゲーム体験に影響を与えました。

結論

『レブス』はその独特な構造と魅力的なキャラクターによって、リリース以来多くのプレイヤーに愛されてきた作品です。シミュレーションとノベルの要素が組み合わさったこのゲームは、プレイヤーに新しい体験を提供します。

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