レポマン

『レポマン』（1984）：カルト的人気を誇るSF映画

『レポマン』（原題：Repo Man）は、1984年に公開されたアメリカ合衆国のSF映画。アレックス・コックス監督の記念すべきデビュー作品であり、独特な世界観とパンクな雰囲気がカルト的な人気を集めています。

あらすじ

物語の舞台はロサンゼルス。主人公は、パンクファッションに身を包む青年オットー。彼は、退屈な日々を送っていました。ある日、スーパーマーケットを解雇され、家族との関係も上手くいかず、鬱屈とした感情を抱えていたオットーは、ひょんなことから自動車を回収する仕事「レポマン」のバッドという男と出会います。

バッドの仕事ぶりに刺激を受けたオットーは、自身もレポマンになることを決意。危険でスリリングな仕事に足を踏み入れます。そんなある日、一台の車に高額の懸賞金がかけられていることを知ったオットーたちは、一攫千金を狙って車の回収に乗り出します。商売敵との激しい駆け引きの末、見事に車の回収に成功したオットーたちでしたが、その車にはなんと宇宙人の死体が積まれていたのです。

事態は急転し、オットーたちは宇宙人の死体を奪還しようとする政府の手先らしき組織から執拗に狙われることになります。果たして、オットーは無事にこの危機を乗り越えることができるのでしょうか。

キャスト

オットー：エミリオ・エステベス
バッド：ハリー・ディーン・スタントン
ミラー：トレイシー・ウォルター
レイラ：オリヴィア・バラッシュ
ライト：サイ・リチャードソン
ロジャース：スーザン・バーンズ
パーネル：フォックス・ハリス
デビー：ジェニファー・バルゴリン
デューク：ディック・ルード
ラガルト・ロドリゲス：デル・サモラ
ナポ・ロドリゲス：エディ・ベレス
アーチー：ミゲル・サンドバル

作品が与えた影響

アニメ監督の渡辺信一郎は、雑誌のインタビューで、自身が影響を受けた作品として本作を挙げています。渡辺監督は、本作を「禍々しい映画」と表現し、その独特な世界観を高く評価しています。

まとめ

『レポマン』は、SF、パンク、コメディなどの要素が混ざり合った、唯一無二の映画体験ができる作品です。一見するとB級映画のような雰囲気ですが、その奥には、社会への批判や人間の存在意義といった深遠なテーマが込められています。カルト映画の代表作として、今もなお多くのファンを魅了し続けています。予測不能な展開と個性的なキャラクターたちが織りなす、奇妙な世界をぜひ体験してみてください。

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