レムス人

レムス人 (Reman)

レムス人は『スタートレック』シリーズに登場する架空のヒューマノイド型異星人で、彼らの母星はリーマスもしくはレムスと呼ばれています。初めての登場は映画『ネメシス/S.T.X|ネメシス_S.T.X』で、また『スタートレック:エンタープライズ』では重要人物の護衛として描かれています。レムス人はロミュラン星間帝国の支配下にあり、二級市民として扱われており、そのため実質的には抑圧された存在として知られています。

特徴

身体的な特徴として、レムス人は灰白色の肌を持ち、尖った耳と無毛の頭皮、さらに鋭い歯と爪を有しています。彼らは暗い環境で生活するため、明るい場所を好まない傾向があります。また、彼らは剽悍な戦士として名高く、ドミニオン戦争など重要な戦闘に参加してきました。中にはテレパシー能力を持つ者も存在し、この能力は戦闘においてメリットとなります。彼らは高性能な戦艦シミターを自ら建造し、セラロン放射線といった高い技術力を持って武器化するなど、優れた技術を持っています。

歴史

レムス人の歴史は地球の西暦を基準に語られます。紀元前3世紀頃にはロミュラン人の支配を受けるようになり、2373年から2375年にかけてはドミニオン戦争に参加。2380年には、シンゾンが指揮を執るクーデターによって帝国の実権を掌握しようとしましたが、その試みは失敗に終わりました。

代表的なレムス人

• - ### シンゾン (演：トム・ハーディ)

シンゾンは2379年のクーデターにおいてロミュラン総督の地位に上り詰めたレムス戦士です。彼は地球人のクローンとして作られ、宇宙艦隊への浸透工作を目的としていました。彼は劣悪な条件で育てられたにも関わらず、レムス兵としての指揮官になり、数々の戦闘で勝利を収めました。彼はピカード大佐に対して特に強い憎悪を抱き、彼を狙ってシミターで地球に向かいましたが、最終的にはピカードとの戦いに敗れました。

• - ### 副総督 (演：ロン・パールマン)

副総督はシンゾンのクーデターに際して彼の側近を務めたレムス戦士で、幼いシンゾンを虐待から守るために努力していました。彼もまたテレパシー能力を持っており、重要な役割を果たしましたが、バッセン断層の戦いでライカー中佐に敗れました。

• - ### オビセク (声：エリック・ニューサム)

オビセクはレムス人のレジスタンス組織を率いる指導者であり、惑星の解放を目指す活動を行ってきました。彼は宇宙艦隊の支援を受けて、ついに同胞を自由にするために戦っています。

レムス人はその戦士としての側面や過酷な歴史、そして彼らを代表する人物たちの物語が織り成す、興味深いキャラクターとして『スタートレック』の中でユニークな存在感を放っています。彼らのストーリーは、全体として人間の本質に迫る重要なテーマを扱っていると言えるでしょう。

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