レンネル・ベローナ州

レンネル・ベローナ州（英語: Rennell and Bellona Province）は、南太平洋に位置する島嶼国家、ソロモン諸島を構成する行政区画の一つです。ソロモン諸島の南部に広がる海域に位置しており、主要な構成要素として、大きなサンゴ環礁島であるレンネル島と、その北西に位置するベローナ島が挙げられます。

これらの二つの主要な島嶼に加え、州の管轄領域には、無人島であるインディスペンサブル礁をはじめとするいくつかの小島や岩礁が含まれています。この地理的な特性は、州の景観や生態系に独自の特徴を与えています。

レンネル・ベローナ州の設立は、ソロモン諸島の他の州と比較して非常に新しい出来事です。具体的には、1995年7月20日に、それまでレンネル島やベローナ島などが含まれていた中央州から分離独立する形で新たな州として設置されました。この設立日は、現在ソロモン諸島を構成する全ての州の中で最も新しい誕生となります。

州の行政の中心機能、すなわち行政府所在地は、レンネル島に位置するティゴア（Tigoa）という集落に置かれています。ティゴアは州政府の拠点として、地域住民の生活や行政サービスを管轄しています。

人口に関するデータを見ると、レンネル・ベローナ州はソロモン諸島の中で最も人口が少ない州であることが分かります。2019年に実施された国勢調査によれば、州の総人口は4,091人でした。これは、ソロモン諸島国内の他の全ての州と比較して最も少ない数値であり、また、国内の州の中で唯一、人口が1万人に満たない州でもあります。この限られた人口規模は、州の社会構造や文化、経済活動に独自の性格を与えていると考えられます。

このように、レンネル・ベローナ州は、その地理的な位置、比較的新しい設立経緯、そして国内最小の人口規模といった複数の特徴を持つ、ソロモン諸島の中でも独特な存在感を放つ州と言えるでしょう。主要な二つの島と無人島群から成り、行政中心地をティゴアに置くこの州は、ソロモン諸島南部の重要な一部を構成しています。

もう一度検索