レーザースペーシー

レーザースペーシーは、1987年に平和工業（現在の平和）が開発・発売したデジパチ機であり、その後のシリーズ展開も人気を博しました。この機種最大の特徴は、おまけチャッカーによる出球増加システムです。通常時の遊技に加え、おまけチャッカーへの入賞が、出玉を増やす上で重要な役割を果たしました。

表示機には、当時としては画期的な透過光式透明板が採用されました。透明板には、「B」、「A」、「R」、「7」、「みかん」、「ぶどう」、「チェリー」の各図柄を模した穴が開けられており、これらの透明板を重ねることで図柄を表示するというユニークな仕組みです。これにより、従来の機種とは異なる、視覚的にも楽しめるゲーム性が実現しました。

大当りの判定は、表示された図柄のゾロ目によって行われました。「BAR」、「7」、「みかん」、「ぶどう」、「チェリー」のいずれかのゾロ目が揃うと大当りとなり、大量の出玉を獲得することができました。また、それ以外の図柄（例えば「B」など）のゾロ目が揃った場合は、小当りとなり、大当りに比べて少ないながらも出玉を得ることができました。

レーザースペーシーシリーズは、その人気を受けて、多数の後継機が開発されました。以下に主な機種を列挙します。

ブラボーレーザーII (1986年): レーザースペーシーの前身機として、同様のゲーム性を持っていました。
レーザースペーシー7 (1987年): 賞球数は7&13、大当り時の最高継続は10ラウンド10カウントでした。
レーザースペーシーB (1988年): 賞球数は1&13、大当り時の最高継続は10ラウンド10カウントでした。出玉性能が若干変更されています。
レーザースペーシーエクサ (1988年): 賞球数は1&13、大当り時の最高継続は10ラウンド10カウントでした。Bと同様のスペックを持っています。
* レーザースペーシー (1989年): 賞球数は7&13、大当り時の最高継続は10ラウンド10カウントでした。初期のレーザースペーシーに近いスペックです。

これらの機種は、いずれもレーザースペーシーの基本的なゲーム性を継承しつつ、スペックや演出面で独自の進化を遂げました。特に、透明板を用いた表示方式は、その後のパチンコ機のデザインに大きな影響を与えたと言えるでしょう。レーザースペーシーは、その革新的なゲーム性と独特なデザインによって、多くのパチンコファンを魅了し、パチンコ史に残る名機として語り継がれています。その人気は、後継機が登場するたびに、その期待度を高める要因にもなりました。

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