ロ (イタリア)

ロ（Ro）について

ロ（イタリア語: Ro）は、イタリアのエミリア＝ロマーニャ州に位置する小さな基礎自治体であり、フェラーラ県に属していました。2019年の年始にベッラと合併し、リーヴァ・デル・ポーの一部となり、現在は独立したコムーネとして存在していません。かつてのロの人口は約3,200人で、多くの小さな集落が点在している地域でした。

名称について

この町の名前「ロ」は、イタリアで最も短い自治体名の一つとされています。イタリア語以外でも、エミリア・ロマーニャ語のフェラーラ方言では「Rò」と呼ばれています。このように短い名前で知られる自治体には、ル（Lu、ピエモンテ州）、レ（Re、ピエモンテ州）、ネー（Ne、リグーリア州）、ヴォー（Vo'、ヴェネト州）などがあり、名称が似たような町としてはロー（Rho、ロンバルディア州）も存在します。

地理的特徴

ロはポー川の右岸、すなわち南岸に位置しています。フェラーラ県の北部に広がり、西はフェラーラ市に接していたため、地理的には重要な場所にありました。コムーネの範囲は長い形をしており、ポー川に沿って東西に広がっています。

具体的には、ロはコッパーロから北西へ約8km、ロヴィーゴから南南西へ14km、そして県都のフェラーラから北東へ約16kmほどの距離にあります。周囲には多くの自治体が隣接しており、それぞれの地域が相互に影響を与えていました。北にはポレゼッラ、北東にはグアルダ・ヴェーネタ、クレスピーノ、東にはベッラ、南東にはコッパーロ、南西にはフェラーラ、そして西にはカナーロといったコムーネがあります。

主要な集落

ロの中心集落はポー川の近くにあり、対岸のポレゼッラとの間には橋が架けられています。また、ロからポー川下流に向かうと、グアルダ・ファッラレーゼやアルベローネといった集落が存在しており、アルベローネはロからおよそ6kmの距離にあります。それから南西へ進むと、フェラーラに向かう途中でルイナという集落に出会います。これらの集落は、かつてのロの生活圏を形成し、地域社会の歴史や文化の一部を担ってきました。

人口と居住地区

ロの人口については、2001年に実施された国勢調査に基づくデータがあります。国立統計研究所（ISTAT）は、人口を居住地区別に分類しており、家屋密度の高い様々なタイプの地区に分けています。イベント等の際に役場が置かれる「centro abitato」と呼ばれる中心地区や、密度の低い「nucleo abitato」、散在した家屋を含む「case sparse」などが含まれています。これにより、ロでの居住形態や地域の様子が具体的に把握されてきたのです。

結論

かつて存在したロは、小規模ながらも歴史ある町であり、エミリア＝ロマーニャ州の文化や風景に深く根ざした地域でした。合併によりその姿は変わりましたが、その名前や記憶は地域の歴史の一部として残り続けています。

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