ロイ・フェイス

エルロイ・レオン・フェイス：伝説のリリーフ投手

エルロイ・レオン・フェイス（Elroy Leon Face）は、1928年2月20日、アメリカ合衆国ニューヨーク州スティーブンタウンで生まれました。右投げ右打ちの投手として、1950年代から1960年代にかけてメジャーリーグで活躍しました。

プロ入りとデビュー

1949年、フェイスはフィラデルフィア・フィリーズと契約し、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。その後、ブルックリン・ドジャース傘下を経て、ピッツバーグ・パイレーツへ移籍。
1953年、ついにメジャーデビューを果たしました。当初は先発投手として起用されていましたが、1956年からはリリーフに専念することになります。

リリーフとしての才能開花

リリーフに転向したフェイスは、その才能をいかんなく発揮します。1956年には、リーグ最多となる68試合に登板し、12勝を挙げました。そして、1959年には、前年からの連勝記録を22まで伸ばし、シーズンでは18勝1敗、勝率.947という驚異的な成績を記録。リリーフ投手としての18勝と勝率.947は、いずれも当時の新記録となりました。

翌1960年も68試合に登板し、10勝を挙げ、チームのワールドシリーズ制覇に大きく貢献。ワールドシリーズでは、3セーブを記録する大活躍を見せました。1962年には、リーグ最多の28セーブを記録し、名実ともに球界を代表するリリーフ投手としての地位を確立しました。

セーブの記録

セーブが公式記録として採用されたのは1969年からですが、現在の規定に照らし合わせると、フェイスは引退までに通算193セーブを記録していたことになります。フェイスの活躍は、セーブという記録の重要性を高めることにも繋がりました。

投球スタイル

フェイスの最大の武器は、切れ味抜群のフォークボールでした。このフォークを駆使し、数々の打者を打ち取ってきました。

受賞歴と記録

プレイヤー・オブ・ザ・マンス：1回 （1959年6月）
スポーティングニュース最優秀救援投手賞：1回（1962年）
MLBオールスターゲーム選出：3回（1959年 - 1961年）

背番号

26（1953年、1955年 - 1968年途中）
30（1968年途中 - 同年終了）
14（1969年）

エルロイ・レオン・フェイスは、その卓越した投球術と不屈の精神で、多くのファンを魅了しました。彼の残した記録と功績は、今もなお語り継がれています。

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