ロシア連邦大統領特殊プログラム総局

ロシア連邦大統領特殊プログラム総局とは

ロシア連邦大統領特殊プログラム総局（略称：ГУСП）は、主に地下シェルターや特殊施設の建設、運営、維持を行う公的機関です。公式な設立日としては、1977年1月6日が記されており、その前身はロシア・ソビエト連邦社会主義共和国閣僚会議総務局第5局です。また、当時の連邦レベルでこの業務を実際に担っていたのは、ソ連国家保安委員会（KGB）の第15局であったことも特筆すべき点です。

歴史的背景

特殊プログラム総局の歴史は、1977年に遡ります。この年に設立された第5局は、ソ連指導部のための地下シェルターや秘密の交通網である「メトロ-2」の建設を行っていました。1991年8月5日、5局は大統領府に移管され、1992年9月24日にはロシア大統領府特殊プログラム計画・実現局に改編されました。その後、1994年1月5日に再度改編され、現在の特殊プログラム総局が創設されました。

1998年には、大統領に直結する連邦執行権力機関となり、2004年9月7日にはその組織規程が承認されています。このように、総局は長い間にわたり、政府の重要なインフラを支える役割を果たしてきました。

組織構成

ロシア連邦大統領特殊プログラム総局の組織は、2名の副総局長と5つの局から成り立っています。特に特徴的なのは、「モグラ」と呼ばれるロシア連邦大統領附属特殊施設局や、「雄鶏」と称される運用技術局です。これらの局は、それぞれに特化した機能を持ち、ロシア国内における地下シェルターの整備や維持管理を行っています。

歴代の総局長

この機関には、多くの総局長が就任しており、その中には著名な名前も含まれています。初代総局長のワシーリー・フロロフは1994年から1998年までその職にあり、その後はヴィクトル・ゾリンが引き継ぎました。アレクサンドル・ツァレンコは2000年から2011年まで、ドミートリー・ルイシコフが2011年から2014年まで、ウラジスラフ・メニシチコフが2014年から2015年まで在任しました。現在の総局長はアレクサンドル・リネツで、2015年からその役割を担っています。

まとめ

ロシア連邦大統領特殊プログラム総局は、国家の安全保障に深く関わる重要な機関です。地下シェルターの整備とそれに関連する特殊施設の運営は、政治的・軍事的な戦略において重要な役割を果たしています。今後もこの機関は、国家の防衛体制の一環として、その機能を継続していくことでしょう。

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