ロジャー・レポーズ

ロジャー・アレン・レポーズ。1940年8月3日生まれ、アメリカ合衆国ワシントン州出身の元プロ野球選手である。外野手として活躍した彼は、メジャーリーグ、そして日本のプロ野球で長く記憶される選手となった。

メジャーリーグでのキャリアは1960年にニューヨーク・ヤンキースと契約したことから始まる。1964年9月11日、念願のメジャーデビューを果たす。しかし、ヤンキース一筋というわけではなく、その後はカンザスシティ・アスレチックス、カリフォルニア・エンゼルスと渡り歩くこととなる。メジャーリーグでの9年間で、通算82本のホームランを放つなど、確かな実績を残した。

1973年、レポーズは新たな挑戦の地として日本へと渡り、太平洋クラブライオンズに入団する。しかし、来日早々に右膝の骨折に見舞われ、思うような活躍はできなかった。翌1974年には、チームの事情により自由契約となるが、この年の4月、ヤクルトスワローズにテスト入団。これが彼の野球人生の転機となる。登録名を「ロジャー」と改め、チームの中心選手として活躍し始める。

ヤクルトスワローズでのレポーズは、まさに主砲としてチームを牽引した。彼の力強い打撃は、多くの勝利に貢献した。1975年にはベストナインに選出され、チームの勝利に大きく貢献した。1977年6月には月間MVPを受賞するなど、その活躍は目覚ましく、日本の野球ファンを魅了した。1977年シーズンを最後に、レポーズは日本でのプロ野球生活に幕を閉じ、アメリカ合衆国へ帰国した。

日本プロ野球での彼の功績は、数々の記録からも見て取れる。1973年4月14日、ロッテオリオンズ戦で、初出場、初先発出場を果たす。この試合で初打席、初安打を記録。その後も着実に記録を伸ばし、1976年10月15日には、通算100本塁打を達成した。これは、日本プロ野球の歴史において重要な節目となる記録である。

レポーズの背番号は、チームを渡り歩く中で幾度か変更された。ヤンキース時代は43番、アスレチックスとエンゼルス時代には9番と6番、ライオンズ時代は42番、そしてヤクルトスワローズ時代は5番を着用した。登録名も、ライオンズ時代は「レポーズ」、ヤクルトスワローズ時代は「ロジャー」と、チームによって使い分けられた。

メジャーリーグ、そして日本のプロ野球で活躍したレポーズ。アメリカ合衆国ワシントン州出身の選手として、日本野球史にその名を刻んだ。彼の活躍は、多くの野球ファンに感動と興奮を与え続けた。数々の記録、そして数々の記憶と共に、彼は野球史に名を残す選手として語り継がれていくことだろう。

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