ロスドルフ

ロスドルフ：ニーダーザクセン州の魅力的な自治体

ロスドルフは、ドイツ連邦共和国ニーダーザクセン州ゲッティンゲン郡に属する自治体です。南ニーダーザクセンに位置し、ゲッティンゲンの南市境からニーダーザクセン＝ヘッセン州境にかけて広がっています。

地理と構成

ロスドルフは、11の集落から構成されており、それぞれが異なる歴史や社会文化背景を持っています。これらの集落は、ライネ川左岸の湿地からライネ丘陵にかけて点在しています。行政の中心地は、人口約6,400人を擁する最大の集落である同盟地区です。その他の集落には、アッツェンハウゼン、ダーレンローデ、ドラムフェルト、クライン・ヴィールスハウゼン、レムスハウゼン、メンガースハウゼン、オーベルンイェーザ、ゼットマールスハウゼン、ジーボルツハウゼン、フォルケローデなどがあります。

ヴァルトベルクという丘陵は、南のオーベルンイェーザ方面に位置しており、海抜178.8mの高さがあります。この丘陵は長さ約400mで、近郊の保養地として利用されています。

歴史

ロスドルフ集落は、新石器時代から続く入植地であり、ゲッティンゲン郡で最も古い集落の一つです。最初の文献記録は1004年に遡り、Rasthorpという名で記されています。集落の名前は、元々「ヨシの村」を意味する*Raus-thorpに由来すると考えられています。また、ライネ川の支流であるラーゼ川の名前も、同じ語幹に由来し、「ヨシの小川」または「ヨシの水」を意味するとされています。

1963年から1970年にかけて行われた発掘調査により、ロスドルフの「ミューレングルント」入植地が、中央ヨーロッパの線帯文土器文化の分布地域北限に位置する、当時最大の入植地であることが判明しました。この発掘地からは、64棟の建物の礎石が発見され、その一部は時代的に連続していることも示唆されています。

肥沃な土地とライネ川、ラーゼ川、ベーケ川といった水量の豊かな川沿いの位置は、ロスドルフの発展に大きく貢献しました。中世後期にはすでに多くの水車が稼働しており、18世紀には穀物挽き、縮絨、搾油、研磨などの水車が工業的発展の基礎を築きました。

中世の間、ヒルヴァルツハウゼン、マリエンガルテン、ヴァルケンリートといった修道院や周辺地域の領主がロスドルフの所領を拡大しました。15世紀以降は、特にゲッティンゲン市が所領を拡大し、ロスドルフを取り込んでいきました。1894年に騎士領に格上げされていたシュティペンディーンホーフをゲッティンゲン市が売却したのは、1970年になってからのことです。

三十年戦争、七年戦争、ナポレオン戦争など、幾度もの戦禍に見舞われました。1667年の大火では26戸以上の農場が焼失し、1800年にはラーゼ川の氾濫により町の一部が浸水しました。そのため、現存する木組み建築の多くは19世紀以降に建造されたものです。

文化と社会

町の中心に位置する聖ヨハニス教会は、ロマネスク時代に遡る建築様式を持っています。1699年に塔が現在の姿となり、ゴシック様式の教会堂は1725年にバロック様式に改築されました。19世紀半ばには、ハノーファーの宮廷画家カール・エステルライによって内部がネオロマネスク様式に改造されました。また、ロスドルフの屋外プールは、様々なスポーツ設備を備えています。

社会資本の充実と大学都市ゲッティンゲンに隣接していることは、ロスドルフを住宅地としてだけでなく、企業立地としても魅力的なものにしています。かつての農業の町は、商業・産業が盛んな都会風の町へと発展しました。

2007年6月からは、南ニーダーザクセンの刑務所の中央施設としてロスドルフ刑務所が設置されています。

行政

1973年1月1日に、ロスドルフは周辺の10の町村と合併し、新たな自治体として誕生しました。各地区には地区議会が設置され、地区長が選出されています。

現在の市長は、2014年11月1日から務めているゼーレン・シュタインベルク（SPD）です。

ロスドルフの紋章は、青地に銀の波帯と、10個のクローバーの葉で囲まれた銀の小盾が描かれています。小盾には、ロスドルフ家の紋章に由来する2本の鍵が描かれています。10枚のクローバーの葉は、ロスドルフを構成する10の地区を象徴しています。

姉妹都市

ロスドルフは、チェコのズリーン州にあるZubříと姉妹都市提携を結んでいます。活発な姉妹都市活動が評価され、2004年には欧州評議会からヨーロッパ賞を授与されました。

経済と交通

ロスドルフの町域には、連邦アウトバーンA7号線が通っています。また、ベーブラ - ゲッティンゲン線が町の中核地区を走っていますが、ロスドルフとオーベルンイェーザの駅は現在旅客営業を行っていません。

教育

ロスドルフには、2つの基礎課程学校（ロスドルフ、ドラムフェルト）と本課程学校（ロスドルフ）があります。

ロスドルフは、豊かな歴史と自然、そして発展を続ける現代的な魅力が融合した、魅力的な自治体です。

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