ロックマン 甦るブルース

概要

『ロックマン 甦るブルース』は、カプコンの人気アクションゲームシリーズ「ロックマン」を基にした池原しげとによる漫画作品です。1994年2月号から6月号まで、講談社のデラックスボンボンで連載され、同年7月には単行本が「講談社コミックスボンボン」のレーベルから発売されました。

このストーリーは、1991年に発表された『ロックマンワールド』以降、池原しげとが手掛ける数々のコミカライズの中でも初のオリジナル物語となっています。物語は、連邦政府主催の「ロボット博覧会」に出展されているロボットたちが、悪の科学者Dr.ワイリーの手下に洗脳され、暴動を起こす様子を描いています。

ストーリーの詳細

物語は、Dr.ワイリーが改心し、平和な世界を築いている設定からスタートします。ロックマンはライト博士と共に、ロボット博覧会を楽しむための休暇を取っていました。しかし、突然会場で起きた事件は、彼を戦いへと引き戻します。博覧会に出展中のロボットたちが、謎の潜水艦から発信された怪電波によって暴走し始めたのです。その中でも「テリー1号」という力持ちロボットが銀行を襲撃し、ロックマンは新たな敵の出現を疑います。

しかし、暴走するロボットたちを鎮圧したのは、過去にロックと戦ったことがあるワイリーのロボットたちでした。ロックマンは、ワイリーが新たな治安維持機関「ワイリーパトロール」を設立し、暴走ロボットの制圧に協力することを知り、彼と手を組んでロボットたちの鎮圧に向かいます。だが、突如として現れるブルースが彼らの行く手を阻みます。

主要キャラクター

• - ロックマン（Rockman）: ライト博士によって創作されたロボットで、悪の科学者ワイリーの阴謀を幾度も阻止してきたヒーローです。物語では、改心したワイリーと共に反乱軍と戦います。
• - ブルース（Blues）: ロックの試作型ロボットで、過去の戦いで彼を何度も助けてきたが、今作では暴走ロボットを守るために行動します。最終的には、自身の秘密に気づき、ロックと対決することになります。
• - Dr.ワイリー（Dr.Wily）: 悪の科学者として登場しますが、改心を果たし、「ワイリーパトロール」という新たな機関を設立します。しかし、裏では暴走事件の首謀者だったことが明らかとなります。
• - Dr.コサック（Dr.Cossack）: ロシアのロボット工学者で、過去にワイリーに家族を人質にされたことから、再び事件に巻き込まれることになります。彼は真実を知るため独自に調査を進めます。

結末

物語の最後では、ワイリーパトロールと共に暴走ロボットたちとの戦闘が激化し、ロックマンとブルースは息を合わせて、改心したワイリーの策略を阻止します。戦いの中で、ブルースの存在とその真実が浮き彫りになり、彼の成長も描かれることになります。最終的に、正義が勝利し、ロボットたちも元の平和な生活を取り戻すことができました。

この作品は、アクションあり、ドラマありの展開が特徴で、漫画ファンやロックマンシリーズの愛好者にとって忘れられない作品となっています。

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