ロックマンワールド2

ロックマンワールド2

『ロックマンワールド2』（ロックマンワールドツー、ROCKMAN WORLD 2）は、1991年12月20日にカプコンから発売されたゲームボーイ向けの横スクロールアクションゲームです。この作品は、北米と欧州では『Mega Man II』の名称で知られています。

概要

本作は『ロックマンシリーズ』のゲームボーイ用ソフトとしては第2弾にあたります。プレイヤーは主人公ロックマンを操作し、未来に行ったDr.ワイリーが作り出した改造ロックマンとの戦いに挑むことが目的です。

このゲームの基盤はファミリーコンピュータ用ソフト『ロックマン2 Dr.ワイリーの謎』および『ロックマン3 Dr.ワイリーの最期!?』にあります。また、本作の開発は日本システムハウスが行い、音楽は山崎憲司が担当しています。他の『ロックマンワールド』シリーズとは異なり、本作は別の会社によって開発されました。2001年にはニンテンドウパワーの書き換え用ソフトとして、また2013年にはニンテンドー3DS向けのバーチャルコンソールでリリースされています。

ゲーム内容

システム

本作では、基本となる作品があるにもかかわらず、使用されているBGMはほとんどがオリジナルのものとなっています。システム面では『ロックマン3』に近い要素があり、E缶やラッシュ、スライディングといった新しい要素が初めて導入されています。この作品ならではの特徴として、梯子を登っている時に攻撃を受けても振り落とされない、エネルギー回復中にも操作が可能である点などがあります。

特殊武器

本作はナンバリング作品とは異なる点が多い特殊武器が特徴です。たとえば、メタルブレードは発射時の硬直がなくなり、走りながら使えるようになります。エアーシューターはFC版より威力が低下していますが、特定の敵に一撃で与えることができます。『ロックマンワールド2』に登場する武器のいくつかを以下に示します：

• - メタルブレード（発射時に硬直なし、敵を一撃で倒せることも）
• - エアーシューター（威力が大幅に減少）
• - クラッシュボム（特定の壁を破壊できず）
• - リーフシールド（葉の当たり判定が1枚ずつ）

さらに、オリジナルの特殊武器として「サクガーン」があり、これは敵を踏みつけることでダメージを与えますが、自身もダメージを受けるリスクがあります。

ストーリー

物語は、ロックマンがDr.ワイリーの新たな計画に立ち向かう形で進行します。ワイリーは過去のロックマンを倒すためにタイムマシンを利用しようとしますが、欠陥により未来に行くことになります。それを受け、ワイリーは未来のロックマンを改造し、ロックマンに対抗させるという物語が展開します。

登場キャラクター

メインキャラクターにはロックマンとDr.ワイリーが登場し、多様なボスキャラクターがあります。本作のボスには、ナンバリング作品からのキャラクターが多く含まれ、それぞれ特徴的な攻撃が用意されています。中でも『ロックマン2』からのキャラクターは、攻撃パターンが変化しており、プレイヤーに新たな挑戦をもたらします。

移植版

本作のBGMや操作感覚は他のシリーズ作品とは異なり、開発者の稲船敬二はこれについて「外注先があまりロックマンを理解していなかった」と述べています。その結果、『ロックマンワールド3』以降は同じ会社に開発を依頼するといった経緯が生まれました。

評価も様々で、雑誌『ファミコン通信』では22点を獲得し、全体的に低い難易度が評価される一方、すぐにクリアできたとの声もありました。このように、『ロックマンワールド2』はシリーズの中で独自の位置を占めています。

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