ロッテシネマ

ロッテシネマ

ロッテシネマ（朝鮮語: 롯데시네마）は、韓国において主要な地位を占める映画館チェーンです。大手企業グループであるロッテグループの一員として、その傘下にあるロッテカルチャーワークス株式会社によって運営されています。韓国内の様々な地域で、最新の設備を備えた複合映画館を展開しており、多くの観客に映画鑑賞の機会を提供しています。

その歴史は、1999年にロッテショッピング株式会社内にシネマ事業本部が設立されたことから始まります。この事業本部が、当初のロッテシネマの運営主体でした。設立から間もない1999年10月には、現在の京畿道高陽市一山東区に、チェーンの最初の拠点となるロッテシネマ一号館（一山）がオープンしました。この一号館は現在閉館していますが、ロッテシネマの礎を築いた重要な存在です。

一号館の開設以降、ロッテシネマは急速に韓国内での展開を進めました。2000年5月にオープンしたロッテシネマ大田をはじめとして、全国各地に新たな劇場を次々と開設し、広範なネットワークを構築していきました。これにより、より多くの人々がロッテシネマの提供する映画体験を享受できるようになりました。

映画館運営に加え、ロッテシネマの事業範囲は拡大しました。2003年には、映画作品への投資や配給を手掛ける事業を開始しました。この新しい取り組みを通じて、韓国映画産業における存在感をさらに高めていきました。2004年には、自社で投資・配給した作品をロッテシネマの劇場で上映するようになります。そして、この映画関連事業部門には、翌年の2005年に「ロッテエンターテイメント」という名称が導入され、ブランドとしての認知度を高めました。

長らくロッテショッピングのシネマ事業本部として運営されてきましたが、事業体制に大きな変更が加えられました。2018年6月1日付けで、ロッテショッピングはシネマ事業本部を物的分割する形式を取り、新たに子会社としてロッテカルチャーワークス株式会社を設立しました。これにより、ロッテシネマの運営を含む映画関連事業全般が、この新設された法人へと正式に移管されました。現在、ロッテシネマはロッテカルチャーワークスのもとで、映画館運営、映画配給といった多角的な事業を展開し続けています。

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