ロドニー・コンゴロ

ロドニー・ンケレ・コンゴロ：国際的なキャリアを歩む多才なMF

ロドニー・ンケレ・コンゴロは、オランダ、ロッテルダム出身のサッカー選手です。オランダとコンゴ民主共和国の二重国籍を持ち、幼少期からその才能を遺憾なく発揮してきました。

フェイエノールトからマンチェスター・シティへ

サッカーキャリアの始まりは、フェイエノールトの下部組織でした。卓越した才能はすぐに周囲の注目を集め、15歳の若さでプレミアリーグの強豪クラブから熱い視線を向けられます。アーセナル、チェルシー、そしてマンチェスター・シティが獲得に名乗りを上げましたが、フェイエノールトは若手選手の育成に力を入れていたため、移籍金の問題から移籍を躊躇しました。しかし、16歳になった彼は2014年3月、マンチェスター・シティのEDS（Elite Development Squad）に移籍を果たします。同年7月にはプロ契約を締結。

マンチェスター・シティEDSでは、ボックス・トゥ・ボックス型ミッドフィルダーとして、あるいは守備的ミッドフィルダーとして起用されました。U-19チームのUEFAユースリーグやU-23チームのプレミアリーグ2では主将を務め、チームを牽引。2016-17シーズンには、EDSの最優秀選手に選ばれるなど、才能を証明しました。トップチームへの昇格は叶いませんでしたが、この経験は彼の成長に大きく貢献したと言えるでしょう。

経験を積むためのレンタル移籍と完全移籍

マンチェスター・シティ退団後、コンゴロはさらなる成長を目指し、2017年8月、フットボールリーグ1のドンカスター・ローヴァーズへ半年間の期限付き移籍で加入します。移籍後すぐに試合に出場し、EFLカップでは初ゴールも記録。中盤で安定したパフォーマンスを見せ、シーズン終了まで期限付き移籍期間を延長しました。ドンカスターでは42試合1得点を記録し、実戦経験を積むことができました。

2018年7月には、オランダのエールディビジに所属するSCヘーレンフェーンへ完全移籍。移籍金は約75万ポンドと報じられました。ヘーレンフェーンでも着実に試合出場を重ね、スターティングメンバーとして活躍する場面も見られました。

2022年1月には、イタリアのセリエBに所属するコゼンツァ・カルチョに移籍。新たな環境でさらなる挑戦を続けることになります。

オランダ代表での活躍

クラブでの活躍だけでなく、コンゴロはオランダ代表として各年代別チームで活躍しました。U-15代表から始まり、U-16、U-17、U-18、U-19、U-20代表と、各年代で主将を務めることもありました。特にU-19欧州選手権では、メンバーに選出され、ブルガリアU-19代表戦で得点を挙げるなど、チームに貢献しました。しかし準決勝でポルトガルに敗れ、優勝は逃しました。

多言語を操るマルチリンガル

コンゴロは、オランダ、ロッテルダムで生まれ育ちましたが、ルーツはコンゴ民主共和国にあります。兄のテレンス・コンゴロもサッカー選手として活躍しており、兄弟でプロサッカー選手という道を歩んでいます。オランダ語に加え、英語とフランス語も堪能なマルチリンガルでもあります。

まとめ

ロドニー・ンケレ・コンゴロは、若くしてマンチェスター・シティの下部組織で経験を積み、その後も様々なクラブでプレーし、オランダ代表として各年代で活躍してきた実力派MFです。攻撃と守備のバランスに優れたプレーに加え、多言語を操るなど、国際的な舞台で活躍するのに十分な資質を備えています。今後の活躍に期待がかかります。

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