ロバート・セグソ

ロバート・セグソ

ロバート・セグソ（Robert Seguso）は、1963年5月1日にアメリカのミネソタ州ミネアポリスで生まれた元男子プロテニス選手です。1980年代後半における彼の活躍は、特にダブルス分野でのものが顕著であり、アメリカのテニス界でその名を馳せました。彼は、ダブルスパートナーとして有名なケン・フラックとのコンビで数多くの成功を収めました。

経歴の始まり

セグソとフラックは南カリフォルニア大学に在学中から組んでおり、1983年からプロの道に進みました。彼らはすぐにATPツアーにおいて頭角を現し、1984年にはイタリアン・オープンで初優勝を果たしました。この年は彼らにとって忘れられない年となり、全部で6つのタイトルを手にしました。

次の1985年には、全米オープンを含む8つの大会で優勝，ダブルスの世界ランキング1位に到達。この年、セグソはウィンブルドンでシングルスにおいてもキャリア最高の四回戦まで進出し、ダブルスとは別に自らの実力を証明しました。

最高の時期と転機

しかし、1986年には彼に厳しい試練が訪れます。膝の手術を受けた影響で長期間の戦線離脱を余儀なくされました。その後の1987年にはパートナーのフラックが参加できず、スウェーデンのアンダース・ヤリードと組んで全仏オープンで勝利を収めました。このような苦境を乗り越えて、彼は再びケン・フラックとペアを組むことになり、ウィンブルドンでの初優勝を決めました。

オリンピックでの栄光

1988年には、ウィンブルドンでのダブルス2連覇を達成した後、ソウル五輪に挑みました。この大会はオリンピックテニス競技の復活の年であり、セグソとフラックは見事に男子ダブルス金メダルを獲得しました。この金メダルは、オリンピックにおけるプロテニス選手としての参加を認める新たな時代の幕開けでもありました。決勝で対戦したスペインのエミリオ・サンチェスとセルヒオ・カサル組との試合は、非常に接戦となり、その結果は6-3, 6-4, 6-7, 6-7, 9-7というスコアでセグソとフラックが勝ち抜けました。

キャリアの終息

セグソとフラックは1989年までコンビを続けましたが、幾度かの大会での敗北が続きました。その後、セグソは1991年8月のインディアナポリス大会が最後のツアー優勝となり、若干の出場を続けつつ、1996年に現役から退くこととなりました。記録的なキャリアを持つ彼は、デビスカップでも7年間アメリカ代表として活躍し、ダブルス戦では10勝2敗の成績を残しました。

私生活

ロバート・セグソは1987年にカナダ出身の女子プロテニス選手、カーリン・バセットと結婚し、私生活も充実させました。テニス界における彼の功績は色褪せることなく、今なお多くの人々に覚えられています。彼のダブルスにおける確固たる地位は、テニス界における素晴らしい足跡の一部として未来に語り継がれることでしょう。

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