ロバート・パトリック

ロバート・ハモンド・パトリック・ジュニア

ロバート・ハモンド・パトリック・ジュニア（Robert Hammond Patrick Jr.）は、1958年11月5日生まれのアメリカ合衆国出身の俳優です。スコットランド系の血を引く彼は、ジョージア州マリエッタで生まれ、オハイオ州クリーブランド郊外で育ちました。初めはボーリング・グリーン州立大学で学んでいましたが、演技への興味が芽生え、中退してしまいます。26歳のときにロサンゼルスに移り住み、バーでの仕事をしながらオーディションを受け、低予算映画での小さな役で演技のキャリアをスタートさせました。

キャリアのハイライト

1991年、パトリックは映画『ターミネーター2』でT-1000役に抜擢され、一気にスターの座を手に入れました。この役は、彼のキャリアにおいて非常に印象的であり、強烈な存在感を放ちました。T-1000の役を得るきっかけは、映画『ダイ・ハード2』でのテロリスト役での演技だと言われています。この経験が彼を映画業界でのブレークスルーへと導いたのです。

以降、彼のキャリアには『ネバー・サレンダー 肉弾凶器』などのアクション映画が多く、T-1000のイメージが色濃く残る作品が続きました。このように、彼の演技のスタイルは、役柄に対する強烈な個性を持ち、それが観客に強く印象付けられています。

また、人気テレビドラマ『X-ファイル』にも登場し、主役のデイヴィッド・ドゥカヴニー降板後の新しいパートナー、ジョン・ドゲット特別捜査官として第8シーズンから参加しました。彼は、クリス・カーターが手がけた『未知からの生還』での演技に感銘を受けたことでこの役に選ばれ、その演技力は高く評価されました。この役を通じて新たなファンを獲得し、テレビ界でもその存在感を示すことになりました。

プライベートライフ

プライベートでは、ロバート・パトリックは2児の父親として家庭を持ち、女優の妻バーバラと共に穏やかな生活を送っています。興味深いことに、二人は『X-ファイル』で元夫婦役として共演した実績があります。彼の弟リチャード・パトリックは、バンド「ナイン・インチ・ネイルズ」のギタリストとして知られ、その後自らフィルターというバンドを結成し、リーダーを務めました。

パトリックは、愛犬と愛猫を2匹ずつ飼っており、動物との時間を大事にしています。また、幾つかの作品では日本語版吹き替えを担当した江原正士と2015年にハリウッド・コレクターズ・コンベンションで対面し、日本のファンともつながりを持っていることが伺えます。

主な出演作品

映画

• - ターミネーター2 (1991)
• - ダイ・ハード2 (1990)
• - 未知からの生還 (1993)

テレビシリーズ

• - X-ファイル (1998-2005)
• - ベター・コール・ソウル (2015-2022)

テレビアニメ

• - スーパーマン: the Animated Series (1999)
• - ダック・ドジャース (2005)
• - アバター 伝説の少年アン (2007-2008)

このように、ロバート・パトリックは幅広い演技の才能を持つ俳優として知られ、映画やテレビで数多くのファンを魅了し続けています。

もう一度検索