ロバート・ピアス

ロバート・ピアス（Robert Pierce）は、1960年8月1日生まれ、アメリカ合衆国オレゴン州ポートランド出身のプロバスケットボール指導者です。

指導者としてのキャリア

バイオラ大学卒業後、ハイスクールで指導者としてのキャリアをスタートさせました。1988年から1993年までは、南カリフォルニア大学でアシスタントコーチを務め、NCAAの舞台で経験を積みました。

1997年には、日本のバスケットボールリーグであるJBL（当時）の日立本社ライジングサン（現・サンロッカーズ渋谷）のアシスタントコーチに就任。その後ヘッドコーチに昇格し、2001年までチームを指揮しました。日立では、チームの強化に尽力し、日本のバスケットボール界に貢献しました。

日立退団後は、クラブチームであるエクセレンスのヘッドコーチに就任。東京クラブ選手権で3連覇を達成するなどの実績を残しました。また、全国各地でバスケットボールクリニックを展開し、アマチュア選手の育成にも力を注ぎました。

2002年には、日本代表のアシスタントコーチに就任し、吉田健司ヘッドコーチをサポート。アジア大会に出場し、国際舞台での経験を積みました。

2005年にアメリカに帰国し、NBAのクリーブランド・キャバリアーズでアジア地区スカウトに就任。2006年の世界バスケでは、日本、中国、韓国地区のスカウトを担当し、有望な選手の発掘に貢献しました。

2008年には、bjリーグの滋賀レイクスターズ初代ヘッドコーチに就任。2年目にプレイオフ進出を果たし、チームを上位に導きました。滋賀では、bjリーグの舞台で手腕を発揮し、その名を広めました。

2010年には、秋田ノーザンハピネッツの初代ヘッドコーチに就任。新たなチームの立ち上げに尽力しました。2011年5月19日、チームとの契約満了により退任。同年7月29日、仙台89ERSと契約合意しました。しかし、2013年2月23日、成績不振を理由にシーズン途中で仙台89ERSのヘッドコーチを解任されました。

その他の活動

指導者としての活動の傍ら、ロサンゼルス・サマープロリーグのアシスタントコーチや、イタリア・トレヴィーゾ・サマーリーグのアシスタントコーチも務めるなど、国際的な活動も積極的に行っています。

また、米国バスケットボールアカデミーのコーチや、中国・深圳バスケットボールクラブのヘッドコーチも務めるなど、幅広い経験を持っています。

人物像

ロバート・ピアスは、英語、日本語、スペイン語、中国語、韓国語の5ヶ国語を操るマルチリンガルです。試合中は、自身の意思を伝えるために英語を話しますが、試合後のインタビューでは日本語を使うこともあります。

bjリーグの雰囲気を高く評価しており、「NBA以外で観客が常に楽しんでいるのはbjリーグだけ」と語っています。

スターバックスのコーヒーとコカコーラ・ゼロが好物であることも知られています。

指導歴詳細

ラ・ミラダ高校コーチ（1984-86）
ウェストミンスター高校コーチ（1986-88）
南カリフォルニア大学アシスタントコーチ（1988-93）
サニーヒルズ高校コーチ（1993-95）
日立ライジングサンアシスタントコーチ・ヘッドコーチ（1997-00）
日立サンロッカーズヘッドコーチ（2000-01）
エクセレンスヘッドコーチ（2001-05年）
ロサンゼルス・サマープロリーグアシスタントコーチ（2001）
日本代表アシスタントコーチ（2002）
イタリア・トレヴィーゾ・サマーリーグアシスタントコーチ（2004・05）
米国バスケットボールアカデミーコーチ（2005-06）
クリーブランド・キャバリアーズアジア地区スカウト（2005-07）
* 中国・深圳バスケットボールクラブヘッドコーチ（2006-07)

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