ロベルト・カルバリェス・バエナ

ロベルト・カルバリェス・バエナは、1993年3月23日生まれ、スペイン・テネリフェ島出身の男子プロテニス選手です。右利きで、バックハンドは両手打ち。身長180cmで、コートを広くカバーするプレースタイルが特徴です。

ジュニア時代

カナリア諸島のテネリフェ島で育ち、ジュニア時代からその才能を発揮しました。ITF男子サーキットでは6大会で優勝、ATPチャレンジャーツアーでも9大会を制覇。2011年には全仏オープンジュニアシングルスでベスト4、ダブルスではアンドレス・アルトゥニェードとペアを組み、見事優勝を果たしました。決勝では、ミッチェル・クルーガー＆シェーン・ヴィンセント組との激戦をタイブレークの末制しました。

プロとしての躍進

2014年、ハサン2世グランプリでは予選から勝ち上がり、ダビド・ゴフィンやジョアン・ソウザといった強豪を破り、準決勝に進出しました。準決勝では同胞のギリェルモ・ガルシア＝ロペスに敗れましたが、その実力を十分に示しました。2018年2月、エクアドル・オープンで予選から勝ち上がり、決勝でアルベルト・ラモス＝ビノラスを破り、ATPツアー初優勝を飾りました。この優勝後、世界ランキングは自己最高の72位まで上昇しました。

オリンピック初出場

2021年には東京オリンピックに出場。シングルスでは1回戦でニコロズ・バシラシビリに敗れ、パブロ・アンドゥハルと組んだダブルスでも1回戦でロレンツォ・ムゼッティとロレンツォ・ソネゴのペアに敗れました。

ツアー2勝目とトップ50入り

2023年4月にはハサン2世グランプリで決勝に進出し、アレクサンドル・ミュレールとの激戦を制し、見事2度目のツアー優勝を果たしました。マドリード・オープンでは1回戦でダビド・ゴファンを破るも、2回戦でアレクサンダー・ズベレフにフルセットで敗れました。

プレースタイルと特徴

カルバリェス・バエナは、粘り強いストロークと高い戦術眼を持つ選手です。特にクレーコートを得意とし、正確なボールコントロールと、相手のミスを誘うプレーが持ち味です。

主な戦績

シングルス: ATPツアー2勝
ダブルス: ATPツアー1勝
ジュニア: 全仏オープンジュニアダブルス優勝（2011年）

略語の説明

W: 優勝
F: 準優勝
SF: ベスト4
QF: ベスト8
#R: #回戦敗退
RR: ラウンドロビン敗退
Q#: 予選#回戦敗退
LQ: 予選敗退
A: 大会不参加
Z#: デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン
PO: デビスカップ/BJKカッププレーオフ
G: オリンピック金メダル
S: オリンピック銀メダル
B: オリンピック銅メダル
NMS: マスターズシリーズから降格
P: 開催延期
NH: 開催なし



ロベルト・カルバリェス・バエナは、その粘り強さと確かな技術で、今後もテニス界での活躍が期待される選手です。

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