ロボジー

映画『ロボジー』の概要

『ロボジー』は、2012年1月14日に公開された日本のコメディ映画で、監督は矢口史靖が務めました。この作品では、電器メーカーの技術者たちが、老人をロボットの中に入れて演じさせるというユニークなアイデアが展開されます。また、ミッキー・カーチスが「五十嵐信次郎」という名義で俳優デビューを果たした作品でもあります。公開初日には全国278スクリーンで展開され、初週末の興行収入は2億234万100円に達し、観客動員ランキングでも初登場1位を獲得しました。最終的には興行収入が11.6億円に達し、幅広い支持を受けました。

ストーリー

物語は、木村電器のロボット開発部に所属する小林、長井、太田の3名が、社長からわずか3ヶ月で二足歩行型ロボット「ニュー潮風」を開発するよう命じられるところから始まります。しかし、ロボット博覧会の1週間前に作り上げたロボットが不具合で暴走し、窓から落下してしまいます。困った3人は、木端微塵になったロボットの外装に人間を入れてその場を切り抜けることを決定します。

3人は着ぐるみショーの俳優を集め、偽物のオーディションを行った結果、鈴木重光という隠居生活を送る老人を選びます。鈴木は新人参加者としてニュー潮風の外装を着込み、ロボット博に参加します。そこで、柱の下敷きになりそうな女子大生を咄嗟に助けたことで、ニュー潮風は一夜にして日本中のヒーローとなります。その結果、鈴木は多くのイベントに招かれることになります。

しかし、鈴木はこの状況に激怒し、3人は困惑しながらも鈴木にニュー潮風役の継続を依頼します。その際、鈴木は自身に丁重な待遇を要求します。経済的に追い詰められた3人は、鈴木の要求に応じざるを得なくなり、さらに彼の無断外出に悩まされることになります。

物語はさらに進展し、鈴木がロボットオタクの女子大生・葉子から講演依頼を受けたことをきっかけに、彼女もまたロボット開発に関心を持ち始めます。葉子の卒業論文のテーマは「ニュー潮風」となり、就職活動で木村電器を訪れた際に、3人の秘密を予感します。彼女は訴訟の証拠を掴むこととなり、木村電器社長は記者会見を設定します。

記者会見の日、鈴木は偶然入手したコスプレ衣装を使って会場から脱出を試みますが、全てがうまく運ばず、大破してしまう運命に直面します。しかし、鈴木の巧妙な計略によって、彼は無事に逃げ延び、ニュー潮風として得た思い出を手に残します。

最後に

1年半後、葉子も加わったロボット開発部はニュー潮風2を開発中ですが、またしても試運転中の事故で大きな問題が発生します。その結果、かつての鈴木を再び訪れ、助けを求めることになります。鈴木は新たな展開を予感し、笑みを浮かべるのでした。

キャスト

• - 五十嵐信次郎（ミッキー・カーチス）: 鈴木重光としてロボットの中の人を演じる。
• - 吉高由里子: 鈴木に恋をする大学生役、佐々木葉子。
• - 濱田岳: ロボット開発部のエンジニア、小林弘樹。
• - 川島潤哉: 同部の長井信也。
• - 川合正悟: 太田浩次役。
• - 他にも多くのキャストが多数登場します。

本作は、ユーモアと感動を融合させたストーリーになっており、観客を楽しませるとともに、ロボットへの愛情も描かれています。

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