ロマンス (2015年の映画)

映画『ロマンス』の概要

『ロマンス』は、2015年8月29日に日本で公開されたドラマ映画で、タナダユキが監督および脚本を担当しました。主演は人気女優の大島優子で、彼女が演じるキャラクター北條鉢子は、ロマンスカーのアテンダントとして働いています。この映画は、小田急電鉄のロマンスカー60000形MSEを舞台にしており、小田急電鉄の協力の下で撮影されました。また、映画は2016年にシカゴで開催されたアジアン・ポップアップ・シネマにて「ROUND TRIP HEART」というタイトルで上映され、観客賞であるオーディエンス・チョイス・アワードを受賞しました。

あらすじ

作品の中心となるのは、北條鉢子と彼女の恋人、直樹の関係です。彼女の部屋に直樹が泊まりに来たものの、出勤の時間になっても彼は起きる気配がありません。仕方なく、鉢子は彼を残して出かけることになります。直樹との関係に迷いを感じながらも、鉢子は仕事に向かうのです。

出発前に、彼女のもとに届いた手紙に気づくものの、開封することなく持って出勤します。鉢子は社内サービスコンテストでの表彰経験もある優秀なアテンダントであり、今日も愛車のロマンスカーに乗車します。しかし、同僚の久保美千代のミスに振り回され、さらに手紙の存在からいらいらが募ります。休憩の際にようやく手紙を開くと、その中身が気になる彼女は動揺を隠せません。

休憩後、車内販売中に万引きの事件が発生します。鉢子はスピーディに犯人を追いかけ、無事確保しますが、その際に制服のスカートが破れてしまいます。帰宅予定だったロマンスカーは一人の同僚だけを乗せて出発。失意の鉢子は新宿行きの電車を待つことになります。

その場で、捕まえたはずの犯人・桜庭洋一が解放され、鉢子に話しかけてきます。横暴な桜庭にいらいらした鉢子は手紙を破り捨て、その場から逃げるようにトイレへ向かいます。しかし、戻ると桜庭が捨てた手紙を拾い読みしている姿が目に入り、状況が一変します。その手紙は、母からのものであり、内容を知った桜庭との不思議な一日が始まります。二人は小田原・箱根を巡りながら、思わぬ交流を深めていくのです。

キャストとスタッフ

この映画にはさまざまなキャラクターが登場します。鉢子を演じる大島優子の他に、桜庭役の大倉孝二、久保役の野嵜好美、直樹役の窪田正孝など、多才なキャストが揃っています。また、音楽は周防義和とJirafaが担当し、三浦透子のエンディングテーマ「Romance 〜サヨナラだけがロマンス〜」が作品を彩ります。

『ロマンス』は、恋愛、仕事、人間関係の複雑さを描いた作品です。日常の中に潜むドラマを楽しむことができるこの映画は、多くの観客に深い感動を与えています。

もう一度検索