ロングビーチ海軍造船所

ロングビーチ海軍造船所：その歴史と役割

ロングビーチ海軍造船所は、カリフォルニア州ロサンゼルスに存在したアメリカ海軍の造船所であり、1997年に閉鎖されました。場所はロサンゼルスのサンペドロ地区とロングビーチ市街の間に位置するターミナル島にありました。ロサンゼルス国際空港からは南方へ約23マイルの距離です。

施設の概要

造船所は119エーカー(48万2,000m2)の工業地域を含み、総面積は214エーカー(86万6,000m2)におよびました。165の施設（120の恒久施設、39の半恒久建築物、6つの仮設建築物）を保有し、17の工場作業領域と240万ft2(22万3,000m2)の建築用敷地がありました。また、3基の乾ドックと5つの工業埠頭、1万2307フィート(3.8km)の船舶停泊スペースを有し、陸上クレーン（25トンから67トン）、浮きクレーン（25トンから112トン）を備えていました。

第二次世界大戦中の活動

第二次世界大戦中、ロングビーチ海軍造船所の乾ドックは、タンカー、貨物船、輸送船、駆逐艦、巡洋艦といった多種多様な艦艇の修理を行いました。定期的な修理だけでなく、戦闘による損傷を受けた艦艇の修理も重要な任務でした。1945年8月には、雇用労働者数が16,091人に達し、最盛期を迎えました。

名称の変遷

この造船所の設立は1943年2月9日で、当初の名称は「アメリカ海軍乾ドック・ルーズベルト基地（カリフォルニア）」でした。その後、1945年11月30日に「ターミナル島海軍造船所」と改称され、さらに1948年3月には「ロングビーチ海軍造船所」へと名称が変更されました。

修理能力

ロングビーチ海軍造船所は、通常動力艦艇に対する広範な修理能力を持っていました。鋼板、ボイラー、艤装、電子装置、電装、絶縁、被覆、火砲、サンドブラスト、溶接、機械加工、木工、塗装、配管など、あらゆる加工に対応できる設備と能力を備え、水上艦のオーバーホールや修理を専門としていました。

朝鮮戦争と再活性化

1950年6月1日、ロングビーチ海軍造船所はいったん不活性化されました。しかし、その直後に朝鮮戦争が勃発したため、1951年1月4日には再活性化が指示され、再び重要な役割を担うことになりました。

ロングビーチ海軍造船所は、その設立から閉鎖まで、アメリカ海軍の重要な拠点として、数多くの艦艇の修理とメンテナンスを支え、国の安全保障に大きく貢献しました。

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