ロンドンレコード

ロンドン・レコード：イギリスが生んだ音楽の巨匠たちと日本の音楽シーン

ロンドン・レコードは、1947年、デッカ・レコードのエドワード・ルイスによって設立されたイギリスを代表するレコードレーベルです。その歴史は、数々の音楽史に残るアーティストたちとの深い繋がりによって彩られています。

ローリング・ストーンズ、ムーディー・ブルース、そして…

このレーベルには、ローリング・ストーンズやムーディー・ブルースといった、世界的に名高いミュージシャンが所属していました。特にローリング・ストーンズは、イギリスではデッカ・レコード、アメリカではロンドン・レコードから楽曲を発表しており、その国際的な活動の基盤を築いたと言えるでしょう。 その他にも、数多くのアーティストたちがロンドン・レコードから作品を発表し、音楽シーンに大きな影響を与えました。

日本におけるロンドン・レコード：キングレコードとの協業とユニバーサルミュージックへの移行

日本において、ロンドン・レコードはキングレコードと提携し、「ロンドンレコード」として展開されました。この期間には、一部の邦楽ポップスや、クラシック音楽作品もリリースされ、日本の音楽市場に貢献しました。しかし、デッカ・レコードがポリグラム（現ユニバーサルミュージック）傘下に入ったことで、その契約形態は変化を遂げます。

1981年9月30日、ポリドール・インターナショナルの完全子会社として「ロンドンレコード株式会社」が設立され、日本の活動は新たなステージへと移行しました。この頃、社長にはブリアース・バッハ、副社長には高嶋弘之と山本詔治が就任しました。この日本法人の設立は、ロンドン・レコードの日本市場における地位を確固たるものにしたと言えるでしょう。

当初は洋楽中心の体制でしたが、邦楽アーティストとのコラボレーションも積極的に行われ、RCサクセションや忌野清志郎+坂本龍一といった日本の音楽シーンを代表するアーティストの作品も世に出ました。 しかし、邦楽部門の規模は比較的コンパクトなものでした。

また、クラシック音楽作品に関しては、デッカ・レコードの意向も反映され、キングレコードとロンドンレコード、そして後にポリドールから、同一作品が複数レーベルからリリースされることもありました。これは、アナログレコード時代からCD時代への移行期において特に顕著に見られました。 マスタリングの違いから、同一作品が複数のレーベルからほぼ同時期に発売されたケースも存在しました。

しかし、ローリング・ストーンズやゾンビーズなどの作品は、ロンドン・レコードからポリドール、ポリグラム、そして現在のユニバーサルミュージックへと発売権が移行し、現在に至るまで継続的に販売されています。

1984年には、ポリドールK.K.（現ユニバーサルミュージックジャパン）に吸収合併されましたが、イギリスやアメリカ合衆国では、21世紀現在もロンドン・レコードのソフトが販売されています。

主要アーティストたち

ロンドン・レコードには、数多くのアーティストが所属し、世界中の音楽ファンを魅了してきました。その中には、エイス・オブ・ベイス、オール・セインツ、バナナラマ、ジョン・メイオール、ムーディー・ブルース、そしてローリング・ストーンズなど、時代を超えて愛され続けるアーティストたちが名を連ねています。 これらのアーティストたちの作品は、ロンドン・レコードの歴史を語る上で欠かせない重要な要素となっています。

日本市場では、RCサクセション、忌野清志郎+坂本龍一、坂本龍一、大空はるみといったアーティストもロンドンレコードから作品をリリースしました。これは、ロンドン・レコードが日本の音楽シーンにも大きな影響を与えたことを示しています。

音楽史に刻まれた足跡

ロンドン・レコードは、半世紀以上にわたる歴史の中で、数々の名アーティストを輩出し、世界中の音楽シーンに多大な影響を与えてきました。その功績は、これからも音楽史に刻み込まれ続けることでしょう。 そして、日本における活動を通して、日本の音楽文化にも貢献した歴史は、忘れられることはありません。

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