ロンドン・メトロポリタン大学

ロンドン・メトロポリタン大学について

ロンドン・メトロポリタン大学（London Metropolitan University）は、イギリスのロンドンにある国立大学で、2002年にロンドン・ギルドホール大学とノース・ロンドン大学が統合して設立されました。この大学は、ロンドンの中心部に位置し、アーセナルのエミレーツ・スタジアム近くのイスリントンにもう一つのキャンパスを有しています。また、独自の資料館や図書館、ミュージアムといった施設も運営しており、学びの環境が充実しています。

入国管理局からの免許剥奪の影響

2012年、イギリスの入国管理局はロンドン・メトロポリタン大学に対して、EU域外からの留学生の受け入れに関する免許を剥奪したと発表しました。この影響を受ける留学生は2000名以上おり、その中には日本人学生も100名を超えています。留学生は授業に出席できなくなり、速やかに他の教育機関を探す必要があり、60日以内に新しい受け入れ先が決まらなければ国外退去の可能性がありました。入国管理局は免許剥奪の理由については詳細には触れていませんが、就労目的で不正にビザを取得する問題があったとも見られています。

キャンパスの概要

ロンドン・メトロポリタン大学は、2つのキャンパスから成り立っています。ひとつはロンドン・シティキャンパスで、アルドゲート・イーストやタワー・ヒル、リバプール・ストリート駅近くに位置しています。このキャンパスには、屋内ジムやプライベートジムが完備されたホワイトチャペル・ストリート・セント・ビルディングがあり、学生やスタッフが利用できます。また、シティ・オブ・ロンドンの金融地区に隣接しているため、スピタルフィールズマーケットなどの商業施設や多様な飲食店が近くにあり、学生生活を彩る環境が整っています。

もうひとつはロンドン・ノースキャンパスで、ホロウェイ・ロードおよびハイブリー＆イスリントン駅近くに設置されています。このキャンパスには、1896年創設の北ポリテクニック・インスティテュートが歴史的背景として受け継がれており、地域に根ざした教育機関として成長してきました。

大学の歴史

ロンドン・メトロポリタン大学は、2002年の統合によって誕生しましたが、そのルーツは非常に古く、ロンドン・ギルドホール大学は1848年に設立されたことに始まります。さらに、ノースロンドン大学も1896年に北ポリテクニック・インスティテュートとして設立され、長い間地域に貢献してきました。2006年には新しいサイエンスセンターが開設され、最新の教育施設が整い、教育の質向上に寄与しています。

主な出身者

この大学からは、著名な卒業生も多く輩出されています。たとえば、人気コメディアンのVic Reevesや、ベアリングス銀行破綻の元銀行員Nick Leeson、映画監督のLord Puttnamなどがいます。また、サディク・カーン氏は、歴史上初めてムスリムのロンドン市長としても知られています。

まとめ

ロンドン・メトロポリタン大学は、多彩なプログラムと歴史的な背景をもつ教育機関であり、イギリス国内外から学生が集まる重要な大学です。今後も新たな学生を迎え、地域と共に成長していくことが期待されています。

もう一度検索