ロンパールーム

『ロンパールーム』についての詳細

概要

『ロンパールーム』は1963年10月7日から1979年9月28日まで、日本テレビ系で放送されていた子供向けテレビ番組です。アメリカの同名番組“Romper Room”をモデルにしたこの番組は、子供たちに遊びと学びを提供し、楽しさを通じた教育を実現していました。日本では月曜日から土曜日まで放送されていたが、1975年からは土曜日の放送が終了しました。番組名の「ロンパー」は、元々、子供が着るつなぎ服「ロンパース」及び「腕白」といった意味の言葉に由来しています。

放送形式

当初は生放送が行われ、その後録画放送に切り替わりました。1回の収録で2週間分を撮影し、同じ幼児が連続で登場することもありました。出演者は国内での応募から選ばれ、毎回約10人の幼児が出演しました。番組の進行は「教育 - 遊び - おやつ - 絵本」という流れが基本で、モデルとなったアメリカ版と同様の構成でした。

司会者

番組の司会を担っていたのは「先生」と呼ばれる女性たちで、初代は並木翠、次いでうつみ宮土理（のちのうつみみどり）が務めました。以降も、よしだみどり、きしべみどり、いのうえみどり、やまみどりというように「みどり」姓をもつ後継者たちによって引き継がれました。

教育と遊びの時間

教育に関連したエピソードでは、にこちゃんとこまったちゃんというキャラクターが登場し、良い行動や悪い行動を教える役割を果たしていました。遊びのセッションでは、ゲームや体操を取り入れ、幼児たちが楽しみながら学べる工夫がなされていました。特に、歌に合わせた運動や手遊びが人気を集めました。

おやつと絵本の時間

番組には「おやつの時間」が設けられ、出演幼児たちにはお菓子や牛乳が振る舞われました。続く「絵本の時間」では、各幼児が好きな絵本を選び、朗読を通じて物語に親しむ機会を提供していました。

最後のコーナー

番組の最後には「鏡よ鏡」コーナーがあり、みどり先生が特別な魔法の鏡を使って、視聴者の子供たちの名前を呼ぶという心温まるシーンが展開されました。これは、視聴者との一体感を更に高めるための工夫です。

番組の終了

『ロンパールーム』は1979年に放送を終了し、その後「新・ロンパールーム」へと移行しましたが、これも半年で終了しました。番組の長い歴史の中で、教育的内容とエンターテインメント性を兼ね備えた形で、多くの子供たちに親しまれてきました。番組は、視聴率が高かったにもかかわらず、マンネリ化の影響とスポンサー獲得が困難になったために終了を余儀なくされました。

文化的影響

『ロンパールーム』はその後、他の子供向け番組に影響を与えるとともに、国内外で多くの模倣番組が登場しました。番組のスタイルやコンセプトは、今なお新たな子供向け番組の制作の際に参考にされ続けています。また、番組終了後も、その思い出は多くの視聴者の心に残り続けています。

番組のスタッフも優秀で、音楽や作画など多岐にわたる業務が一体となり、独自の世界観と魅力を形成していたことも特筆すべき点です。

もう一度検索