ロードナンバーワン

『ロードナンバーワン』の概要

『ロードナンバーワン』は、2010年6月23日から8月26日まで韓国MBCで放送されたテレビドラマで、全20話から構成されています。この作品は、朝鮮戦争の激動の時代を背景に、登場人物たちの人間関係を深く描写しています。特に、ジャンウ、スヨン、テホの3人の中心人物を通して、愛、友情、そして苦悩が交錯する様子が描かれています。

制作背景

このドラマは、朝鮮戦争の60周年の記念に制作され、舞台は韓国の国境近くにあるヨンチョン村です。タイトルの「ロードナンバーワン」は、南北朝鮮を横断する国道1号線に由来しており、物語もこの道路に沿って進行します。本物の戦車を用いた迫力のある戦闘シーンが多く、視覚的に見応えのある作品となっています。また、制作費は約130億ウォンという大規模なものでした。

韓国版では1話あたり70分の放送でしたが、日本のテレビ東京では放送時間が55分に短縮され、オープニングや前回のあらすじがカットされるなど、一部エピソードも削減されました。

視聴率と反響

韓国での初期の視聴率は、第一回が11.2%、第二回が10.1%と、それほど高くはありませんでした。しかし、その後視聴率は徐々に低下し、第三回には7.3%に落ち込みました。第12話以降は4%～5%とさらに厳しい状況が続きました。

登場人物

物語の中心となる登場人物には、以下のキャラクターがいます。

• - イ・ジャンウ：ソ・ジソブが演じる主人公で、元々は絵描き志望の青年。愛するスヨンのため軍隊に入隊し、少尉の階級に昇進。
• - キム・スヨン：キム・ハヌル演じるジャンウの幼馴染で恋人。医療の道を進むが、ジャンウが戦死したとの知らせにより失意に陥り、エリート将校テホのプロポーズを受けることに。
• - シン・テホ：ユン・ゲサンが演じるエリート将校で、ジャンウの恋敵だが、戦争を通じて心を通わせる。
• - ユン・サムス：チェ・ミンス演じるジャンウの部隊の隊長で、周囲から尊敬を集めるカリスマ的存在。
• - オ・ジョンギ：ソン・チャンミン演じる一癖のある同僚で、ジャンウとはしばしば対立する。

音楽と映像

主題歌には、ソ・ジソプが歌う「The Sound Of Memory」、フィソンの「この世が僕らを引き裂いても」、ファニの「風になってでも」が使用されています。音楽もドラマの感情をさらに引き立てる要素となっています。

海外放送

日本では、スカパー!系のMnetで2010年7月31日から10月3日まで放送され、その後もWOWOWやテレビ東京で再放送が行われました。特に、ドラマの初放送に際しては特番も制作され、多くのファンの注目を集めました。

DVDリリース

このドラマは2011年にDVDとしてもリリースされ、作品の魅力を多くの人々に届けることができました。全20話が収められたDVD-BOXは、メイキング映像やインタビューを含む特典も充実しており、ファンにとって貴重なコレクションとなっています。

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